”花いっぱい春の風景”を描きました。
油彩で描いた最近の6作品です。
花畑の絵はお好きですか?
花いっぱいの風景はカラフルなので、私が最も描きたいモティーフです。
どれか一作品でも気に入っていただけると幸いです。
絵のポイントなどもご紹介しています。
油彩で春の花畑を描く「福家佳則」風景画作品集
福家佳則(フケヨシノリ)です。風景画で嗜むシニアです。
長く風景画を描いています。
最近はもっぱら油彩で描いており、次のような風景をモティーフにしています。
- 花が咲く自然の風景
- 訪問した各地の街の風景(日本やヨーロッパ)
このページでは、花が咲く春の風景画作品を掲載させていただきました。
私の油彩の描き方はこんな技法を使っています。
- モノクロで描き切ってから色を載せるグリザイユ技法を使用
- 溶き油に卵を混ぜるテンペラ技法(古典絵画技法)を使用
- 強調したい部分にアルミ箔の粉を使用
ご興味のある方はこちらのページをのぞいてください。
プロフィールはこちらから。
春の花畑の風景と絵画作品
今回のモティーフは全て私が住んでいる香川県の風景です。
一般に花が咲く期間、中でも見頃はかなり短いため、シニアとは言え花取材の日程調整には苦労します。
また県外取材では、長時間の運転になりますし、高速道路料金やガソリン代などが高くつきます。
なので、最近は遠出しての取材をやや敬遠ぎみで、近場で済ますことが多くなってきました。
ただ意外に県内でも良いところが多くて、驚いています。
日本の素晴らしさを改めて実感しています。
それでは、一つずつ作品をご紹介させていただきます。
参考までに『モティーフの場所』や『描き方のポイントなど』も書き添えています。
ごゆっくりとご覧ください。
梅の花 F6(香川県・栗林公園)
栗林公園では、北梅林と南梅林の2箇所で梅の開花を楽しめます。
梅の木は150本ほどで、それほど多くはないです。
栗林公園は一年を通して様々な花を楽しめるようになっていますが、私は梅の時期が最も好きです。
なぜなら、梅独特の『濃い茶色の幹や枝』と『白・濃紅・淡紅/3種の花』、そこに肌寒い春先が相まって、凛とした日本美を味合わせてくれるからです。
また、背景の紫雲山の緑との対比が大変美しいです。
なぜなら、緑と紅は補色の関係であるため、お互いに引き立て合っているのです。
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この作品は、自分なりに満足している作品です。
モノクロで先に描き切って(グリザイユ技法)から、色を載せています。
モノクロには一般に茶色が用いられますが、この絵では赤紫を使いました。
そうしたことで、雨あがりの雰囲気が出せたかなと思っています。
地面の白く梅の花が散った様は、アルミ箔を粉にして振りかけて表現しました。

桃の花 F4(丸亀市・飯山町桃畑)
飯山町は香川県の桃の産地です。
約170戸の農家さんが 100ヘクタールほどに栽培しています。
『飯山の桃』のブラント名で、7月に700トンほどの桃を収穫しているとのこと。
なので春にはこの辺りでピンク色の桃の花を楽しめるというわけです。
桃農家さんにとって、春は受粉やらで大変な時期かもしれませんが、一般人にとっては美しい里山の風景を味わえる時期。
農家さんのご苦労に感謝します。
桃の花は桜とほぼ同時期に開花しますので、桜の花見がてら立ち寄ってください。
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背景に讃岐富士・飯野山をおき、右から桜の花、左から桃の花が張り出している風景にしました。
手前の雑草をリアルに描いて、淡い桃と梅の花が引き立つようにしています。
飯野山はほぼ赤紫一色にして、春霞と遠近感を表現しました。

桜の花 F4(香川県・丸亀城)
丸亀城は江戸時代初期に建立された城で、国内に現存する12天守閣の一つがここにあります。
平地の山に造られた城で、石垣の延高は日本一です。
ここには約650本の桜が植えられています。
『石垣の人工美』と『桜の自然美』の対比が素敵です。
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この作品は、天守閣まで登っていく道筋の風景です。
光の表現に黄緑を使い、影の表現に青と紫を使ってみました。
春らしい雰囲気を出せたかと思います。

桜の花 F10(香川県・公渕森林公園)」
公渕森林公園は高松市の郊外にある、大変広い森林公園です。
元は農林試験場であったそうな。
春には桜並木や、チューリップ畑を楽しめる、市民の憩いの場所です。
桜の本数は約5000本で、500mほどの桜のトンネルが見事です。
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チューリップ畑に覆い被さるような桜の巨木が気に入ったので、絵のモティーフにしました。
最近はF6号以下のクラスが多いので、久しぶりにF10号とやや大きめのキャンバスに描きました。
きちんと遠近感を出さないと自然に見えないので、『幹や枝の遠近』、『花びらの遠近』などに注意しながら描きました。

夜桜 SM(京都・嵐山)
桜はどこで見ても美しいですが、背景によってその美しさが違っています。
京都には、桜の美を引き立てる場所がたくさんあり、ここ嵐山・嵯峨野地域もその一つです。
下の写真は、渡月橋付近の光景です。
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この作品のモティーフは、嵐山で見かけた桜です。
大変たくましい姿に惹かれて描きました。
嵐山には昼間に出かけましたが、作品は夜にすっくと立つ姿にしました。
桜の力強さを描けていますでしょうか。

ネモフィラの花 F3 (香川県・まんのう公園)
ここの正式名は国営讃岐まんのう公園。
香川県で花や自然の風景を楽しむならここです。
ただし広大な敷地がありますので、全て回るのはかなりきついです。
事前に『狙いの花が咲いている時期と場所』を調べて行くと良いでしょう。
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夕暮れに近い時間帯をイメージして描きました。
実際に見たのは朝でしたので、自分なりに色彩を工夫してみました。
まだまだ改善の余地がありますが、少しこういった絵を描けるようになり、嬉しいです。
どんどんチャレンジしていきます。

Youtubeにも投稿
これらの場所と作品をYoutubeでもいくつか紹介しています。
こちらもご覧ください。
最後に
最後まで作品を見ていただきありがとうございました。
他にもたくさん描いていますので、是非ともこちらからご覧ください。
また、いろんなカテゴリーのページがありますので、ホーム画面にも是非ともお立ち寄りください。