”さぬき市美術展覧会”をご存知でしょうか?
香川県さぬき市で年1回開かれる公募展です。
地方市の主催ではありますが、今回で第20回の歴史があり、見応えのある展覧会に育っています。
私も入選して展覧会へ行ってきましたので、ご紹介させていただきます。
こんな展覧会です!
”さぬき市美術展覧会”
当展覧会開催の趣旨として、このように書かれています。
「香川県在住で中央展、香川県美術展覧会などに出品し、又は地域で活躍している作家の優れた美術作品を展覧することにより、市民に対して‥‥」
主催者の意気込みを感じますね。
対象ジャンル
”さぬき市美術展覧会”
当公募展の対象ジャンルは、次のように多岐に渡っております。
- 第1部 日本画
- 第2部 洋画
- 第3部 彫刻
- 第4部 工芸
- 第5部 書
- 第6部 写真
- 第7部 グラフィクデザイン
私が応募した第2部の洋画部門を中心にご紹介させていただきます。
主催者 ”さぬき市美術展覧会”
さぬき市教育委員会、さぬき市21世紀展覧会実行委員会
申し込みと作品搬入
応募要領は、毎年8月頃に「21世紀館さんがわ」のホームページに掲載されます。
12月初旬頃に作品を搬入します。
事前の申し込みは必要ありません。
応募資格
応募者の制限は香川県在住者で高校生以上となっています。
香川県展などに出品される方が多いようです。
作品の規定
洋画のサイズ規定は10号以上、50号以下です。
とはいえ、小型作品での入選作品を見たことがありません。
できれば、最大の50号が望ましいです。
私は、当展と他展が重なって十分に制作時間を取れなかったため、今回はダメもとで30号を出品しましたが、なんとか入選しておりました。
また、モチーフの規定はありませんのでご自由に。
出品数と出品料
出品数は1人1点のみ 出品料 2000円
リーゾナブルで助かります。
入選・入賞について
洋画部門は約120人が応募し、入選数は31人でした。そのうち、8人が受賞しています。入選率は25%くらいですから、他展と比べて結構厳しい公募展と考えて良いでしょう。
- 市長賞:1名
- 市議会議長賞;1名
- 教育長賞:1名
- 新人賞:該当なし
- 奨励賞:5名
- 賞外入選:23名
展示場所と展示期間
さぬき市にある展示施設「21世紀さんがわ」に入選作品が展示されます。
毎年、部門別に3期に分けて1〜2月頃に展覧会が開かれます。
第20回は次の通りです。
- 第1期 2022/1/19〜1/30 日本画・洋画・グラッフィックデザイン
- 第2期 2022/2/2〜2/13 彫刻・工芸・写真
- 第3期 2022/2/16〜2/27 書
展示作品
”さぬき市美術展覧会”
それでは私の好きな風景画を中心にいくつかご紹介します。
当然ながら、独自性のある作品が高く評価されています。
気になった作品
市議会議長賞の作品
青い岩が背景から浮かび上がって強調されています。大胆に切り取ったところが魅力です。
市教育長賞の作品
ペーストで下地を盛り上げて、マチェ-ル(絵肌)を作っています。色数も抑えて画面に強さを与えています。プロの方でしょうか。
奨励賞の作品
モネの庭のような感じですね。色合いが好きです。
委嘱作品
卓上のバラでしょうか。水彩かアクリル画のようです。
作品に動きがあり惹きつけられる作品ですね。
賞外入選作品
賞外にも魅力的な作品は多いですよ。
こんなモティーフを私も描いて見たいです。
これは造船所の風景ですね。
黄色が強調されていていいですね。アクリル画でしょうか。
何気ない街の風景ですが、ほっとできますね。
私の作品
私は、第19回から出品しています。前回の入選作品もご覧いただければ。
第20回入選作品
南仏・マルセイユの旧港に西日が当たる風景を描きました。
先ほども述べましたように制作時間が限られていたため、今回は以前描いてあったF30号の作品に追記して出品しました。
「腕が上がったのか?目が肥えたのか?気分の変化?」
どれかわかりませんが、改めて見直すと欠点が目立ったため、ほぼ全面的に追記しました。
第19回入選作品
加計呂麻島で見かけたガジュマルをモティーフにして描きました。
この時はまだアクリル画から油絵に変えたばかりの頃でしたが、F50号に描いて入選できました。
今思うと、もっとガジュマルの根元付近を強調した方が良いように思います。
最後に
Youtubeにも投稿
マルセイユと奄美大島・加計呂麻島の風景をそれぞれ動画にして下のチャンネルに投稿しています。これらの絵画も載せていますので、宜しかったらご覧ください。
きっと絵になる風景が見つかりますよ。
その他の公募展情報
当展と同じ、最大50号の公募展には瀬戸内大賞展(呉市)があります。
こちらは、毎年2月に作品を提出します。
瀬戸内近県在住者に応募資格がありますので、こちらのページも覗いてみてください。