”愛媛で絵画展に初出品”「近美四国美術展」で新人賞

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国

“愛媛で絵画展に初出品”しました。

小規模ですがアットホームな展覧会です。

100号から8号の作品が対象で、モティーフに制限がないため、色とりどりの展示風景でした。

私の作品は初出品の中から新人賞に選ばれました。

出品を検討される方の参考になれば幸いです。

近美四国美術展とは、こんな展

近美四国美術展は、近代日本美術協会の四国支部が主催する美術展です。

近代日本美術協会は松山市を拠点に幅広く展開している美術協会で、関東、愛知、大阪などいくつもの支部があります。

当協会は、上野公園にある東京都美術館で開催する「近代日本美術協会展」を中心に活動しています。また「地展(地域を描く美術展)」と「全国サムホール公募展」を後援しています。

私は、地展に出品したことがあり、そのご縁でこの展覧会を知ることになりました。

『地域の絵画好きの方と触れ合う機会ができたらいいな』と思い参加した次第です。

また、自分の作品が大きな会場で多くの作品と並べられると、欠点や良いところがわかりやすいので、負担にならない範囲で公募展に参加するようにしています。

近美四国美術展 in 2022

今回は9/14から9/18の間に、愛媛県美術館・南館で開催されました。

公募の概要

平面絵画なら、ほぼなんでもという感じです。四国以外の方も参加ok.

大作部門(20号〜100号)と小品部門(8号〜15号)があり、合計で2点まで出品できます。

私は、それぞれ1点ずつ出品しました。

参加する場合には、webなどで出品申し込み書を請求して、必要事項を記入して提出します。

出品料は2点で5000円でした。(1点でも同額)

追加で3000円を支払うと、講評をしてくれます。

詳しくは、近美四国展のホームページをご覧ください。

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
愛媛県美術館南館での展示風景

出品数や賞など

大作部門・展示数:50作品(うち、無鑑査9作品)

小品部門・展示数:31作品(うち、無鑑査5作品)

応募作品数はわかりかねますが、多分応募した全てが展示されているのでは。

とは言え、素敵な作品ばかりでしたよ。

賞としては愛媛県知事賞、愛媛文化協会長賞、近美理事長賞、特選、優秀賞、新人賞があります。

私は大作部門の方で新人賞をもらいました。

ただし、残念ながら賞状だけで副賞はなし。

案内に副賞のことは何も書かれていませんので、多分、どの賞もないのかも。

まあ、目的は仲間作りと勉強ですので、良しとしましょう。😂

愛媛県美術館はこんな場所に

愛媛県美術館は松山城のすぐ近くのこんな公園内(写真)にあります。美術館は、ちょうど私の背面に位置します。

大変風光明媚な場所で気に入りました。

ただ一つ問題が!それは美術館自体に駐車場がないことです。

近くの県庁駐車場(無料、美術館での証明要)に駐車できるのですが、美術館まで200〜300mくらいあり、100号を担いで行くのは大変でした。

しかも撤収の日には、運悪く台風が近づいており、強風下で車まで運べるか心配していました。

しかし、主催者の気遣いで展示終了が早められ、台風の到着も遅れたため、大したことなく無事に運ぶことが出来ました。

大型作品の持ち込みにはご注意ください。(郵送可)

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
愛媛県美術館のある公園

いくつか展示作品をご紹介

風景画を中心に、受賞作品や私が気にいった作品をご紹介します。

コメントは個人の感想です。

大作部門の作品

100号から20号までの作品です。

愛媛県知事賞「工城」冨田実さん

愛媛県の新居浜に住友金属鉱山の別子事業所があります。

現役時代に仕事で訪問したことがありますが、そんな風景ですね。50号の水彩画です。

ランダムに建物を配置したことで、動きを感じます。

建物はほぼモノトーンで描かれているだけに夕焼けが引き立っています。

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
作品「工城」

理事長賞「バリ島 バロンダンス」小川政子さん

バリ島の伝わるダンスの風景でしょうか。

100号に水彩画ということに驚きました。力強い絵ですね。

黄色の部分は金箔を使っているのかと思いました。

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
作品「バリ島 バロンダンス」

特選「咲き香る頃」日野千春

一面に広がる春の菜の花畑が気に入りました。50号の油彩画です。

よく見かける風景ですが、空や花が非常に丁寧に描かれ、遠近なども正確に表現されています。

黄色とブルーは補色の関係ですので、余計に菜の花が引き立って見えます。

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
作品「咲き香る頃」

優秀賞「ブリッジ」尾崎芳博さん

下から見上げた橋が大胆な構図で非常に丁寧に描かれています。

橋をブルー1色で表現したのも面白いですね。60号の油彩画です。

建物もオモチャぽく表現してあり、絵本の1ページのような雰囲気がします。

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
作品「ブリッジ」

優秀賞「晩秋のくるしま」川崎俊文さん

今治側から来島海峡大橋を眺めた風景でしょうか。

手前の陸地に花を配置し、岩場を越えて船と来島大橋。

遠近感の表現に工夫された作品ですね。50号の油彩画です。

葉っぱにトンボがとまっていますよ。

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
作品「晩秋のくるしま」

無鑑査作品「天空の白い世界(ペルーの塩田)」渡邊祥行さん

全てモノトーンで描いた大胆な作品ですね。

ペルーの塩田の風景ですね。

よく見ると背景の暗い部分にも薄っすらと何かが描かれています。

塩田にも柔らかく色がついています。100号の油彩画です。

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作品「天空の白い世界」

新人賞「リスボンの朝」福家佳則

私の作品です。リスボンの朝の風景を描きました。100号の油彩画です。

アクリル絵の具で描いてあったものに、油絵の具で描きたしました。

建物が多くて目が拡散してしまうので、焦点の当て方や遠方のピンボケ表現に気を使いました。

作品の手前にガラス窓があるため、光が少し反射していますが、ご容赦ください。

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作品「リスボンの朝」

新人賞「GAIYA!!!」是澤充広さん

モノクロで描き切った祭りの風景です。40号級の水彩画です。

構図の面白さ、動きある画面、正確な遠近表現。

目を引かれる作品ですね。

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作品「GAIYA!!!」

初入選「天空の春」藤本康廣さん

うねる丘の風景です。

絵に流れるような動きを感じます。20号の油彩画です。

描かれている草木が何か分かりかねますが、丁寧に表現されています。

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作品「天空の春」

小品部門の作品

15号から8号の作品です。

新人賞「花桃の里」中村一範さん

手前の明るい桃の花と奥の暗い森林の対比が素敵ですね。15号の油彩画です。

どこでしょうか?行ってみたいものです。

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作品「花桃の里」

無鑑査「桜の頃」中山以佐夫さん

桜の花を大胆に広げた構図が素敵です。10号の油彩画です。

桜の色合いや、桜と背景との対比もいいですね。

『これが油絵だ』という絵画表現で、勉強になりました。

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
作品「桜の頃」

初出品「春雨の駅」福家佳則(私)

私の作品です。部屋の窓から見た『春雨の駅の風景』を描きました。

霧でぼやけた雰囲気を出すのに苦労しました。10号の油彩画です。

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作品「春雨の駅」

もっとご覧になりたい方はこちらから!

2022年公募 近美四国美術展

最後に

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

賞状をもらった時に、受付をされていた方が記念写真を撮ってくれました。

絵画に関しては名実共に新人ですので、これを機会にモティベージョンを高くして絵画を続けたいと思った次第です。

なお、今回はコロナや台風で皆さんと触れ合う機会が持てませんでした。来年を楽しみにしています。

”愛媛で絵画展に初出品”近美四国
新人賞を受賞して

こんな風に風景画を主体とした公募展を他にも紹介しています。

よろしかったら、下のurlからお立ち寄りください。

参加しやすい展覧会もありますよ。

風景画の公募展をご紹介

 

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グランFgranf1765
第二の人生に入り、軽い仕事をしながら、風景画を描いて過ごしています。現役の時に絵画を始めてから早10年以上になります。シニアや予備軍の方々に絵画の楽しみを知っていただき、人生の楽しみを共有できればとブログを始めました。