”第37回地展”に油彩の風景画を出品し、優秀賞をいただきました。
地展をご存知ですか?
各地の自治体と連携し、その地の風物を題材とする絵画の公募展です。
小さめのサイズ規定なので、日曜画家が参加しやすい公募展です。
展覧会の様子を、ご紹介させていただきます。
地展とは、こんな公募展
”第37回地展”
実は、私もこれまで地展を知りませんでした。
今回のテーマが近隣の善通寺市であり、何かでその募集案内を見かけて早速に資料を取り寄せた次第です。
この第37回展は2021年の秋に開催される予定でしたが、コロナで延期されて2022年2月に開催されました。
地展の概要と実施例
地展の概要
主催者:
主催者は、NPO法人地域美術展協会というところで、愛媛県の松山市に拠点をおく組織です。
開催の要領:
地展のパンフレットでは、次のような公募展と紹介されています。
- 全国に公募
- 年に1〜2回開催
- 各地の自治体と連携して、その地の1ヶ所を題材地にする
- 題材地の四季折々の特徴的な風物を描いた絵画作品を募集する
- 作家がその地をおとづれる機会も提供する
- 地域の良さの再発見と観光PRに資する
これまでの実施例:
過去の大半が協会所在地の愛媛県内を題材地に設定されています。
内子町、宇和島市など。
愛媛県外では大分県の臼杵市や富山県の五箇山市などでの実施例があります。
ちなみに、次回は愛媛県石鎚に決まっています。
次次回は奈良県の宇陀市の予定でしたが、中止になったと通知がありました。
コロナ下のため、交渉・調整などにご苦労されているようです。
とはいえ、私のように各地を旅し、その風景を描いて楽しんでいるものにとっては、大変好都合な展覧会です。
コロナに負けずに続けていただきたいです。
会費、出品料:
出品料は変わるのかも知れませんが、第37回は7000円(3作品まで可)でした。
年会費10,000円を払って会員になると、1回分の出品料が無料になるようです。
このあたりは、まだ詳しく知りません。
作品サイズ
第37回善通寺市は20号まででした。第38回石鎚は30号までとなっています。
展示会場の大きさなどによって都度決めておられるようですね。制作前に注意が必要です。
”第37回地展” 善通寺市を描く
それでは第37回地展についてご紹介します。
地展ホームページも参考にしてください。
開催概要 ”第37回地展”
出品サイズや出品数など:
- サイズは20号まで、一人3作品まで出品可
- 出品料は7000円
出品数と賞:
今回は145作品が出品され、全てが会場に展示されていたようです。
一人で3作品を出品されている方も結構おられます。
そのうち27作品が受賞しています。
ということで、正直、割に緩い公募展と言えます。
賞としては、地展大賞(10万円)、香川県知事賞、善通寺市長賞ほかがあります。
私も1点が地展優秀賞をいただけました。ありがたいことです。
展示会場:
善通寺市にある偕行社という歴史ある施設で、2022.2.5〜2022.2.13の間、展示されました。
ここは、明治36年築で、陸軍の将校用の施設でした。大正11年には皇太子(後の昭和天皇)が宿泊されています。
現在も建物は健在で、展示会などに使われています。
使用されていない時も見学用に一般解放しています。また、おしゃれなレストランも併設されていますので、観光でお見えになる際にはお立ち寄りください。
展示作品 ”第37回地展”
展示状況
全作品が展示されているとのことですが、正直、皆さん上手な方が多くて驚きました。
第37回という長い歴史がありますので、修練され、レベルアップしてきたのでしょう。
ただ展示数が多すぎて、窮屈な感じがしてしまいました。
私の作品です
この絵が地展優秀賞をもらった作品です。
偕行社の窓からの紅葉の風景に大正のイメージを重ねて描きました。
乏しい想像力ではありますが、自分なりに想像を膨らませて絵を描くのは、楽しいですね。
今後もチャレンジしたいと思います。
こちらは、入選作品です。
四国88ヶ所のうち、第73札所出釈迦寺の奥の院付近の風景を描きました。
この山の麓に出釈迦寺の本堂があるのですが、本堂から急勾配の坂道を1.5kmほど登ったところに奥の院があります。
弘法大師(空海)は善通寺の出身ですので、この奥の院には空海伝説が伝えられています。
紅葉が素敵な場所でしたので、絵にしました。
自分ではこちらの方が好きなのですが。
想像力に欠けていたようです。
気になった作品
各コメントについては、極めて個人的なものですので、お気になさらないでください。
小川政子さん「夢想 コロナ禍の祭り」入選作品
祭りの雰囲気をご自身の感性で丁寧に描かれており、力作と思いました。
持田真紀子さん「五月の陽射しー市民集いの丘公園」入選作品
何気ない風景を切り取った良い作品だと思いました。
東山一義さん「善通寺空海祭り」入選作品
祭り行列が力強いですね。
中村梨栄さん「夜のはじまり」入選作品
夜の雰囲気が良く出ている素敵な絵ですね。
段野和子さん「窓辺」
私もこんな風景を描こうかなと思いました。素敵な雰囲気です。
奥田美晴さん「祈り」地展大賞
善通寺市出身の弘法大師を背景に浮かび上がらせています。
参ったの一言です。確かに大賞でしょう。
長野雅彦さん「三世代巡礼」特別出品
油絵かと思いますが、善通寺市の元気な様が良く出ていますね。
山下拓さん「山門(善通寺)」地展特選
色合いが素敵ですし、精緻な建物描写に惹かれます。アクリル画でしょうか。
中山以佐夫さん「済世橋を渡る人」特別出品
銅の緑青が綺麗で、絵を引き立てていますね。
最後に
この記事のように、私が出品しました、ほかの公募展についても、展覧会の様子、公募展の概要や出品数など、生の情報を次のページにてご紹介しています。
出品を検討される際に参考にしていただければ幸いです。
Youtube投稿も
ご覧ください
また「風景画の旅」と題し、旅先の風景と自作絵画を動画にしてYoutubeにも投稿しています。
宜しかったら、下のチャンネルを覗いてみてください。
優秀賞の表彰状と副賞
参考までに、優秀賞の表彰状と副賞です。
記念品には、善通寺市特産の「讃岐もち麦カレー」などが入っていました。
美味しくいただきました。感謝してます。🤗