”古都ヨークを描く”「風景画の旅」見応えあるイングランド

古都ヨークを描く

”古都ヨークを描く”と題し、ヨークの風景と自作絵画をご紹介します。

イングランドのヨークという町を、ご存じでしょうか?

ヨークは古くから都ですが、古代〜中世と現代の魅力が合わさった、大変美しい町です。

こんな絵になる町・ヨークへ「風景画の旅」をしませんか。

絵になる町「ヨーク」の風景と絵画

私は、夏の短期間ではありましたが、イングランド北部のニューキャッスルアポンタインという町に滞在しました。

目的は、ノーザンブリア大学での絵画講座でした。

その講習の休日に、先生の勧めで仲間と電車で1時間くらいの場所にあるヨークを訪問しました。

訪問するまでは、街の名前さえ知りませんでした。ちなみに、ニューヨークとはあまり関係ないとのこと。

ヨークでは、引率の先生に続いて、まずヨーク駅からヨークミンスターという大聖堂まで歩きました(15分くらい)。

驚いたことに、大聖堂に到着する頃には、すっかりこの町の魅力に取りつかれていました。

他の人たちはそのままヨークミンスターを見学したり、レストランで食事することになりましたが、私は、仲間と別れて単独行動にさせてもらいました。というのも、街が大変魅力的だったからです。

それからは、絵になる風景を探してひたすら歩きました。

何の予備知識もなかったので、頼りはgoogleマップと先生の簡単なアドバイスだけでした。しかし、街の大きさが手頃であったため、十分に「風景画の旅」を満喫できました。

下のマップですと、黄色い部分がほぼ旧市街にあたりますので、この辺がおすすめのエリアです。

ヨークは、ロンドンからでも電車で2時間くらいです。ロンドンをベースにした日帰り旅も可能です。

ヨークで描いた風景画

ヨークでの私の一番のお気に入りは、旧市街の街路です。

素敵な場所が沢山ありましたが、お気に入りの風景2点を油彩で描きました。

キャンバスサイズSMとF4という小作品です。

ヨークの街路1

こちらは、建物を主題にして描いた作品です。

ヨーロッパのこんな風景に惹かれています。

古都ヨークを描く
ヨークの街路1 SM

ヨークの街路2

こちらは、人を主題にした作品です。

手前の人たちは明るく、奥の風景は暗くして、明暗の対比を強調してみました。

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ヨークの街路2 F4

ヨークの絵になる風景

それでは、ヨークで見かけた絵になる風景をご紹介します。

その前に少しだけヨークの街をご紹介しておきます。

ヨークとはこんな町

人口=約21万人、面積=270km2

日本で言えば、地方の市くらいの規模ですね。

特に旧市街地は城壁に囲まれて、こじんまりとしたイメージです。

ヨークは古代ローマ時代からの長い歴史を持っています。イングランドの歴史がヨークの歴史と言われるほどです。

ちなみにヨークは9世紀から10世紀の100年近く、ヴァイキングに支配されていました。

こんな歴史背景から、旧市街地には歴史建造物が数多く残されています。

緯度で言うと、日本の最北端・稚内市よりも少し北にあります。

ヨークでは、夏は短くて快適、冬は長く、やや寒く、風が強く、曇っています。

イギリスらしいですね。

年間の平均気温は2℃〜21℃くらいで、過ごしやすいです。

私は9月初旬に訪問しましたが、日本で言えば11月くらいのイメージでした。

街路と建物 超オススメ

ヨークでの最大のおすすめは街路歩きです。

シャンブルズという通りが有名です。ただ、シャンブルズに限らず、至る所で素敵な街の風景を楽しめます。

とにかく歩き回ってください。

街の風景を数限りなく撮ってきましたが、誌面の関係で載せられず残念です。

後述のYoutubeでご紹介したいと思います。

シャンブルズ通りでは、階上の部分が下の階よりも突き出ている建物をよく目にします。

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ヨークの街路と建物
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ヨークの建物

庭園と建物 オススメ

これは公園のようですが、背後にはご覧のような豪邸が!

こんな雰囲気の場所をところどころで見かけました。素敵ですね。

古都ヨークを描く
ヨークの庭園と建物

こちらでも!

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ヨークの庭園

ウーズ川や橋

この写真は、ウーズ川の橋の袂にあった建物です。

現在はカフェか何かに使われているようです。

ところで、ウーズ川はヨークの歴史を担った重要な川です。

ウーズ川とフォス川が交わるこの地は、ローマ帝国の時代には防衛と運搬の拠点として利用されてきました。

中世になっても、河川を利用した羊毛の交易によって繁栄しました。

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ウーズ川の風景

クリフォード塔からの眺め

クリフォード塔からの眺めが最高です。塔の由来については後ほど。

塔の天端をぐるりと周囲を見渡せるので、是非ともお立ち寄りください。

周辺には、裁判所、造幣局、刑務所などがあります。

新しい建物が多いですが、このように景観に配慮された建物が並んでおり魅力的です。

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ヨークの高台からの眺め

歴史遺産

私は歴史遺産には今ひとつ興味が湧かないのですが、いくつかご紹介します。

ヨークミンスター

ヨークミンスターは英国国教会の大聖堂です。

英国国教会ではカンタベリー大聖堂に次いで2番目に位が高い教会です。

13世紀から15世紀にかけて建設されました。

高さ72mのゴシック様式の建物で、旧市街地を見下ろすように立っています。

私は内部に興味がなかったので、入りませんでしたが、時間があれば内部へも。こんな楽しみ方もあります。

  • クリプト(地下聖堂)には、古代ローマからの地下遺跡が残されています
  • 塔の上部から美しい街路を眺めることができます
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ヨークミンスター
ヨークミュージアムガーデンズ

博物館と広い庭園が合わさった美しい場所です。

美しい園内には、古代ローマ時代の城壁跡や11世紀の修道院跡などの遺跡が点在しています。

園内の散策だけなら無料ですので、是非とも散策を。

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ヨークミュージアムガーデンズ
城壁

市内中心部を取り囲んでい石の壁は、ヨークミンスターとほぼ同時期の12世紀から14世紀の間に築かれました。

城壁の上部を歩くことができますので、内側の旧市街と外側の新市街の対比をお楽しみください。

下の写真はかっての市内へのゲートの一つです。

ノルウェー語のbarと呼ばれており、gatehouseを意味します。

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ヨークの城壁
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4大市門の一つ
クリフォード塔

これはヨーク城とも呼ばれ、軍事要塞として11世紀に築かれました。

ウーズ川とフォス川が合流する丘の上に建てられています。

内部は空洞になっています。

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クリフォード塔

最後に

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

ヨークはいかがでしたか?いいでしょ!

他にも素敵な「風景画の旅」を紹介していますので、こちらからご覧ください。

日本の「風景画の旅」

海外の「風景画の旅」

ヨーク駅

ヨーク駅から夕方の便でニューキャッスルアポンタインへ戻りました。

電車待ちの時間があったので、駅に隣接しているイングリッシュパブで生ビールをいただきました。

イギリスのビールは美味しいですよ。🤗

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ヨーク駅
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イングリッシュパブ最高!

Youtubeにも投稿しています

「風景画の旅」として、各地の素敵な風景と自作の絵画を動画にして、Youtubeに投稿しています。

よかったら、こちらからご覧ください。絵のモティーフが見つかるかも!

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グランFgranf1765
第二の人生に入り、軽い仕事をしながら、風景画を描いて過ごしています。現役の時に絵画を始めてから早10年以上になります。シニアや予備軍の方々に絵画の楽しみを知っていただき、人生の楽しみを共有できればとブログを始めました。