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油彩で花と街の風景を描いています

”熊野三山へ風景画の旅”絵になる風景・世界遺産を描く!

”熊野三山へ風景画の旅”

”熊野三山へ風景画の旅”をして、油彩画2点を制作しました。

熊野三山は世界遺産だけあって、凜としたたたずまいであり、まさにパワースポットです。

絵描きの目で、熊野三山の見どころ、絵になる風景をご紹介しますので、あなたも熊野へ旅して、絵を描きませんか。

熊野三山を巡って絵を描く

熊野三山とは、熊野にある本宮、新宮、那智の3つの聖地の総称です。

本宮は熊野本宮大社、新宮は熊野速玉大社、那智は熊野那智大社です。

2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の名で熊野古道などとともに世界遺産に登録されました。

古来、熊野は修験道の修行の地でした。修験道とは日本古来の山岳宗教です。

仏教伝来後、いつしか日本に神仏習合(神道と仏教の融和)が根付くようになります。

仏教では熊野の地を浄土と見なしたことから、多くの僧侶が熊野へ修行に訪れました。

江戸時代になると、次第に民衆も熊野へ参拝するようになります。一時期は「蟻の熊野詣で」と呼ばれるくらい盛んでした。

人々は、疫病や旱魃・水害などに苦しみ、厳しい生活を余儀なくされていたことから、皆、明日の平穏を願って詣でたのでしょう。

古道の石段は、ボコボコにすり減っていますものね。

しかしながら、紀州藩によって江戸時代後期に発令された神仏分離令により、修行者の活動が規制されることとなり、熊野詣では次第に衰退していきました。

熊野は、このように長い歴史と多くの参拝・修行者の思いが詰まっており、その雄大な自然景観と相まって非常に魅力的です。

まさにパワースポットですね。

私は結構パワースポット好きで、時々そんな風景を絵にしています。

”熊野三山へ風景画の旅”

自作絵画

熊野三山にちなんで油絵2点を制作しました。とりあえず2点ですが、気に入ったモティーフが他にもあるので、いつか描いたいと思います。

熊野速玉大社 油彩/SM

速玉大社の赤い柱が大変印象的的でしたので、描いてみました。

太いしめ縄は私の好きなモティーフです。

藁を編んでしめ縄を作るのを手伝ったことがありますが、大変神聖な気持ちになりました。

”熊野三山へ風景画の旅”
速玉大社の境内

那智山青岸渡寺 油彩/F4

那智では、『那智の滝』など他にも描きたいモティーフはいくつかありました。

しかし、特に青岸渡寺の『鮮やかな木々の緑』と『落ち着いた寺の佇まい』のコントラストに魅せられました。

赤い建物は上で描いていますしね。

”熊野三山へ風景画の旅”
青岸渡寺の境内

オススメの風景

歴史や宗教のことは詳しくありませんので、絵描きの目線でご紹介します。

熊野本宮大社(ほんぐうたいしゃ)

紀元前33年、熊野川と音無川に挟まれた中洲・大斎原に社殿が建てられとされています。

主祭神は家津美御子大神(スサノオノミコト)です。

しかし明治22年の大洪水によって大斎原の社殿が壊滅的な被害を受けます。

そして明治24年に流失を逃れた社を現在の地(高台)に移しました。

平成23年の紀伊半島大水害でもさらに被害を受けました。

かって大斎原には能舞台などもあり、今の8倍の規模であったとのこと。

大斎原は聖地でしたし、今も神様が祀られていますので、是非こちらも訪れてください。

お気に入りの風景

社殿に登る階段付近の風景です。

林立する杉と旗が不思議な雰囲気を醸していませんか?

”熊野三山へ風景画の旅”
熊野本宮の参道

これは社殿への門の風景です。

立派な茅葺き屋根と入り口の大きな菊?の紋に惹かれます。

”熊野三山へ風景画の旅”
熊野本宮の門

熊野速玉大社(はやたま)

神代の頃に、神倉山のゴトビキ岩に熊野速玉大神(ハヤタマオオカミ)と熊野夫須美大神(フスミノオオカミ)が降り立ち、そこに祀られました。

後に現在の社殿へ遷都され、新宮と呼ばれています。

お気に入りの風景

ここの良さは、なんと言っても朱色の社殿の美しさです。

ここで使用している朱色の顔料について正確には分かりかねますが、日本では元来、朱色には辰砂(主成分は硫化水銀)と呼ばれる鉱物から得られる天然顔料が使用されてきました。

全国各地の縄文土器にも使われており、驚きです。

この辰砂は紀伊半島付近で産出され、本朱と呼ばれ現在も神社仏閣に使用されています。

大変発色がいいですし、少し黄色がかった優しい色ですね。

”熊野三山へ風景画の旅”
速玉大社の美しい社殿

朱色は豊穣を表す色、魔力に対抗する色、生命の躍動を現す色とされてきました。

”熊野三山へ風景画の旅”
朱塗りの速玉大社

熊野那智大社(なち)

那智大社は、本宮、新宮の二社とは異なり、山中の那智滝を神聖視する原始信仰に始まる社です。

元々は那智の滝がある飛龍神社(後述)の地に社殿がありました。

ここの魅力は、自然景観にあります。

”熊野三山へ風景画の旅”
那智大社の社殿

社殿からの眺望が見どころです。

”熊野三山へ風景画の旅”
那智大社からの眺望
那智山青岸渡寺(せいがんとじ)

この寺は元は那智大社と一緒でしたが、神仏分離で二つに分かれました。

なので那智大社と隣接しています。

神社もいいですが、寺の落ち着いた雰囲気もいいでしょ。

”熊野三山へ風景画の旅”
青岸渡寺の境内
熊野那智大社別宮飛龍神社(ひりゅう)

表題の通り、那智大社の別宮です。

ここの那智滝が見どころです。

那智滝自体が御神体であり、本殿はありません。

拝殿もなく、直接滝を拝みます。滝の飛沫に触れることで延命長寿の霊験があると言われています。

滝は落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さ10mの名爆です。

落差は日本一です。

門を抜けると滝壺に向かって長い階段を降りて行きますが、これも絶景です。

”熊野三山へ風景画の旅”
飛龍神社への参道

写真ではわかりませんが、銚子口の岩盤には3つの切れ目があって、水が3つの筋になって流れています。

『三筋の滝』とも呼ばれています。

”熊野三山へ風景画の旅”
那智の滝

最後に

熊野三山はいかがでしたか?お気に召しましたでしょうか?

ところで私がここを訪問した主目的は、トンネル工事現場への訪問のためでした。

とは言え、仕事だけではもったいないので、翌日から熊野三山や串本方面を巡って帰ってきた次第です。

私が専門とするのは山岳トンネルですので、都会に行くことは少ないです。しかし、こんな楽しい場所も時々巡ってきます。先日は高知の四万十まで行ってきました。🤗

今度は熊野古道を歩きたいものです。

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第二の人生に入り、軽い仕事をしながら、風景画を描いて過ごしています。現役の時に絵画を始めてから早10年以上になります。シニアや予備軍の方々に絵画の楽しみを知っていただき、人生の楽しみを共有できればとブログを始めました。