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油彩で花と街の風景を描いています

”天空の花畑を描く”瀬戸内海の志々島へ「風景画の旅」

天空の花畑を描く

”天空の花畑を描く”ために、香川県志々島へ「風景画の旅」をしました。

志々島へ行かれたことはありますか?

瀬戸内海に浮かぶ小島に花畑が広がっており、その素晴らしい風景が絵心を刺激します。

志々島の魅力を残さずにご紹介しますので、あなたも志々島を絵にしませんか。

絵になる風景・志々島で風景画

「花の島」として知られていた香川県志々島

しかし近年、花を栽培する農家が無くなり、かっての風景が見られなくなっていました。

そこで、島の孝子おばあちゃんが一念発起。

もう一度往時の賑わいを取り戻したいと、2015年頃から息子さん夫婦の力を借りて花づくりを再開しました。

その時、おばあちゃんはすでに80歳になっていました。

現在は、島一丸となって大切に維持しておられるとのこと。

おかげさまで、毎春、素晴らしい「天空の花畑」を楽しませてくれます。

志々島は香川県三豊市にあります。

三豊市には、夕焼けをバックに素敵な写真が撮れる「父母が浜」など、魅力的な観光スポットがたくさんありますので、春になりましたら是非ともおでかけください。

こんな絵を描きました

この絵は、マーガレット全開の頃(4月中旬)の風景をモティーフにしています。

島で最も気に入った風景です。

油彩でF6号に描いています。

私が島を訪れたのは朝でしたが、夕方に近い時間帯をイメージしてみました。

グランドニッコー東京台場で開催されたグループ展に出品した作品です。

天空の花畑を描く
作品「天空の花畑」油彩F6

こちらの作品は、ほぼ同じ場所の風景ですが、F30というやや大きめのサイズに描いたものです。

こちらは昼の風景にしています。

まだ制作中でして、公募展への出品を予定しています。

時期になりましたらお知らせしますので、お近くの方に見ていただけると幸いです。

天空の花畑を描く
作品「天空の花畑II」F30

志々島の歴史

簡単ですが、先に島の歴史を振り返ります。

江戸〜大正時代:江戸時代には丸亀藩に属していました。

周囲は鯛や鯖が取れる良好な漁場であったため、漁業が盛んでした。当時は「黄金の島」と称され、1000人ほどが住んでいました。

第二次大戦後:安定的な収入を確保するため、キンセンカや除虫菊などの花栽培が盛んになりました。
急峻な地形を耕して、丘の上まで花畑にしていました。

キンセンカや除虫菊は仏壇や墓に飾られたのだと思います。

香川県では、少し前まではどの家庭でも仏壇や墓に花を切らすことがありませんでしたので、重宝されたことでしょう。

最盛期には100件以上の花農家がありましたが、過疎化と高齢化が進んだことで花農家が途絶えました。

現在、居住者数は20人を切っているとのこと。

花全盛期にも行きたかったです!

男はつらいよ撮影地・志々島

志々島は「男はつらいよ/寅次郎の縁談」の撮影地になっています。

映画では、志々島のことを琴島と読んでいます。

天空の花畑を描く

この作品は平成5年(1993年)に公開されています。

当時、志々島はそれほどメジャーな島ではなかったので、数多い島々からこの島を選んだ山田洋次監督/映画関係者に敬服します。

映画はこんなあらすじです。

「ことごとく就職試験に落ちた満男(寅さんの甥)は、父親(ひろし)と大喧嘩して家を飛び出します。

満男は、たまたま寝台車・瀬戸に飛び乗り、高松に向かいました。

その1週間後、寅さんが柴又の実家・お団子屋に帰り、満男が家出をしていることを知ります。

ちょーど満男からの手紙が届き、満男は琴島(志々島)に無事でいることを知ります。そこで、寅さんが満男を連れ戻しに行くことになりました。

しかし満男は島の人々から大切され、また島の漁業や花の手入れを手伝うことで自らもやりがいと喜びを見出していました。

なので、寅さんの「早く帰ろう」という言葉に耳を貸しません。

やむなく寅さんは一晩かけて満男を説得しようと考えます。

そして満男と共に、彼がお世話になっている家に向かいます。

ところが、そこにはなんと魅力的なマドンナ(松阪慶子)がいました。

さて、これからどうなるのでしょう」

映画では、他にも香川県の名所などが紹介されます。

初めて香川県を訪れる方には是非とも先にご覧いただきたい映画です。

山田洋次作品は本当にホッコリとしますね。

フェリーで志々島へ

志々島へは三豊市の宮の下港から小さなフェリーで渡ります。

片道20分/350円ですが、1日3往復だけなので注意が必要です。

花シーズンの休日は定員オーバーになる可能性がありますので、早めに港へ行って並びましょう。予約はできません。

島では歩くしかないので、宮の下港の無料駐車場に乗り物を置いて行きます。

また島にはトイレが少ないので、宮ノ下で済ませておきましょう。

詳しくは「粟島汽船」のホームページをご覧ください。

宮の下港を出発

天空の花畑を描く
宮の下港から志々島へ

志々島に到着

天空の花畑を描く 天空の花畑を描く

志々島をご案内

志々島は周囲3.8km、面積0.74km2の小さな島です。

港から紫のルートで登り、緑のルートで降りてきました。

ゆっくり歩いたり、休憩したりしても、往復で2〜3時間くらいあれば大丈夫です。

ただ、道はそれほど整備されていませんし、登り下りがややキツイです。

靴は歩きやすいものが望ましいです。

天空の花畑を描く

天空の花畑へ

坂道を登って

民家の路地を抜け、坂道を登って行きます。

簡単な看板は出ていますが見逃しやすいので、初めての方は他の人について行きましょう。

天空の花畑を描く 天空の花畑を描く

花畑に到着

訪問したのは4月中旬でしたので、まずネモフィラが迎えてくれました。

奥にはオレンジ色のキンセンカが!

天空の花畑を描く
ネモフィラとキンセンカ

丘の上から

丘の上からの眺望は最高でしょ!

天空の花畑を描く
これぞ「天空の花畑」

マーガレットが全開でした。

民家の風景とマッチして素敵です。

天空の花畑を描く
お気に入りの場所です

花の見頃

例年の見頃は次のとおりです。特にシバザクラが人気です。

シバザクラ  3月中旬〜4月中旬
キンセンカ  3月中旬〜5月中旬
ネモフィラ  3月中旬〜5月中旬
マーガレット 4月初旬〜5月下旬
ナデシコ   4月中旬〜5月下旬
アジサイ   5月中旬〜6月初旬

花畑の見学は無料ですが、ブランコの脇で花の寄付をして帰りましょう。

天空の花畑を描く 天空の花畑を描く

樹齢1200年の大楠へ

花畑から少し進むと大楠があります。

この木は県指定の天然記念物です。

高さは40m、根本周りは12m、根は25mほど広がっています。

島民に大楠(おおくす)と呼ばれ、守られてきました。

この大楠は「島の守り神」であり、信仰対象です。

現在も、島内、島外のボランティアの方々が大楠の整備を続けられています。

天空の花畑を描く
樹齢1200年の大楠
天空の花畑を描く
新緑の大楠

他のおすすめ場所

楠の倉展望台

大楠から少し登ったところにあります。

展望台とはいっても休憩小屋があるだけです。

しかしながら、登り切った達成感と瀬戸内海の風景でなぜか心が緩みます。

何度も志々島に来られている方とここで知り合え、いろんなお話を聞くことができました。

天空の花畑を描く
展望台からの瀬戸の眺め
休憩どころ「くすくす」

島に1件だけの茶店です。

飲み物やアイス、雑貨などを販売しています。

休憩がてら、舟待ちがてら、お立ち寄りください。

志々島ふれあい館

私が訪問した時には、瀬戸内の風景写真展が催されていました。

最後に

志々島はいかがでしたか?

よかったでしょ!

現在、次の作品/F30号に取り組んでいます。

来年の展覧会出品用なので、これから良い作品になるよう頑張りたいと思っています。

最後になりますが、孝子おばーちゃんの元気には感服しています。

私も、気力と体力を見習いたいものです。

お元気で花造りを続けていかれるよう祈念しています。

天空の花畑を描く
製作中の油彩画 F30

「風景画の旅」を楽しんで

こんな風に国内外の「風景画の旅」をたくさん取り上げています。

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素敵な風景画の旅をご紹介

また、他にもいろんなカテドリーについて投稿しています。

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「風景画の旅」と言うテーマで、国内外の風景と自作絵画を動画にして紹介しています。

こちらもお立ち寄りください。お気に入りのモティーフが見つかるかも!

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志々島編はこちらから!好評です。

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グランFgranf1765
第二の人生に入り、軽い仕事をしながら、風景画を描いて過ごしています。現役の時に絵画を始めてから早10年以上になります。シニアや予備軍の方々に絵画の楽しみを知っていただき、人生の楽しみを共有できればとブログを始めました。