”油彩でF4号以下”のサイズに風景画を描きませんか?
公募展向けだと大きい絵になりがちですが、家庭には小さい絵が喜ばれます。
また、小さい絵だと色々と気軽に試みることができますし、大きい絵の下書きにも最適です。
小さい絵を描くときのポイントや作品例を取り上げました。
油彩で小さい風景画を描く!
そのポイントと作品例
絵画は大きいのを描くべき?
ある絵画教室に通っていた頃、先生から100号クラスの大きな絵を描きなさいと進められました。
大きな絵を描いた方が上達するとも教わりました。確かにそうなのかもしれません。
ちなみに、著名な公募展は100号クラスが多いです。
しかし、100号を描くにはかなり時間がかかります。私の場合には半年~1年がかりです。
その間はずっとその作品とにらめっこで、次に向けたアイデアがひらめいてもすぐには活かせないことが多いです。
そんな時、小さい絵で色々試してみたいなと思っていました。
そして、100号クラスなどの大きな作品は出来上がっても、残念ながら家に飾れません。それどころか収納場所に困ります。
家庭に飾るにはF10号でも大きいと思っています。
家庭にはF4サイズくらい、個人の部屋ならSMサイズで十分なのです。
知人に差し上げたり、販売する時にはそんなサイズの絵が好まれます。
油彩で小さい風景画
ー大切なポイント
油彩でも小さい風景画を描くことができます。
ただ、小さい風景画を描く時に注意していることがあります。
それは絵のモティーフ(主題)と構図です。
モティーフと構図はどんな絵でも大事ですが、油絵の具で小さい風景画を描く場合には、小さい絵ならではの気を付けることがあります。
なぜなら、油絵の具は伸びがあまり良くないので、細かい描写にはやや不向きであるためです。
そのため、自身が描きたい部分を構図にも配慮しながら切りとって、ZOOMアップして描くことになります。
そうすることで、まず描きやすくなりますし、さらに主題が ZOOMアップされることで、描き手の思いが絵により明確に表現されるようになります。
うまくやれば、絵にストーリーが生まれてくるように感じています。
風景画を描く人にとっては、こういった習慣を身に着けることが大変大事だと感じています。
ただ、小さい絵を描くこと自体が苦手だとおっしゃる方も結構おられます。
次回の「日本の街」編では、おすすめの筆とか油絵の具などをご紹介します。
ちなみに、私の好きなショーン・タンの油絵はSMサイズ級の小さい作品です。
しかし、その風景画作品にはドラマを感じ取れるほどのストーリー性や迫力があります。
すごいですね。
小さい絵の公募展
ということで、最近は、F4号以下を描くことが多いです。
ただ、公募展での腕だめしも必要なので、最近は、できるだけ小型の公募展を探して出品しています。大きくてもF20~30号くらいですね。
F4号の公募展なら次のjam展がおすすめです。
参加しやすくて、大変勉強になる公募展ですので、urlからページを覗いてみてください。
入選作品の主題の切り取り方・構図は、どれも素晴らしいです。
“第7回jam公募展で入賞”F4号の参加しやすい風景画の公募展
福家佳則・風景画作品集
「ヨーロッパの街」より
今回ご紹介するのは、次の場所の絵です。どれも、私自身で旅して探した風景で、油彩で描いたF4号以下の作品です。
- ストラスブール・フランス
- コートダジュール・フランス
- フランクフルト近郊・ドイツ
- オビドス・スペイン
全て、「風景画の旅」として別のページでご紹介していますので、併せてご覧ください。
ストラスブール・フランス
グランディル(旧市街)一景 F3
ノンシュタット(新市街)一景 SM
コートダジュール・フランス
”南仏の海辺”を描く「風景画の旅」マルセイユ〜コートダジュール
ニースのビーチ F4
エズの小径 SM
フランクフルト近郊・ドイツ
”フランクフルト”日帰りバスツアーで美しいこと巡り「風景画の旅」
ヴェルツブルクのトラム F4
ハイデルベルク市街 F4
オビドス・スペイン
オビドス村 F4
オビドスの小径 F4
最後に
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
いかがでしたか。よかったら油彩で小さい絵にも取り組んでみてください。
次回の「小さい絵・日本の風景」編も下のurlからご覧ください!