”石垣島と周辺の島々”に旅をされたことはありますか?
石垣島自体も魅力の島ですが、周辺には「沖縄の原風景・竹富島」や「世界自然遺産の島・西表島」など、絵になる風景がもりだくさんです。
簡単に見どころをご紹介しますので、「風景画の旅」に出かけませんか!
「風景画の旅」石垣島編
”石垣島と周辺の島々”
LCCが飛ぶようになって、南西諸島には大変行きやすくなりましたね。
最近では、沖縄の島々におけるコロナの発生状況と、東京圏、大阪圏の状況とはよく連動しています。
こんなことからも、両者の結びつきの大きさを感じます。
行きやすいですし、魅力がありますので、人気があるのも無理ありません。
今回は、石垣島をベースにした、石垣島、西表島、竹富島の旅をご紹介します。
石垣島は、八重山諸島の人口の9割が住む島で経済の中心地です。リーゾナブルなビジネスホテルもありますし、食べ物屋さんもたくさんあります。
昼は絵になる景色を、夜は美味しい泡盛や豚足などを堪能できる、願ってもない場所です。
是非とも日数をかけて滞在し、ゆっくりと周辺の島々の旅を楽しんでいただければと思います。
絵になる風景を探して
私の旅は石垣島を拠点とした駆け足の旅でしたが、ほぼ主だったところを回れたと思っています。
実はこの時は友人と一緒でした。
彼は、昼の間は仕事、その合間にダイビングでしたので、私は一人で「風景画の旅」を楽しんでいました。
夜になると合流して、マッサージと居酒屋巡りでした。
互いにマイペースで楽しむこんな旅もいいですね。
石垣島めぐり
石垣島は人口が48,000人、周囲162kmの大きな島です。
石垣島では空港でレンタカーを借りて移動しました。
バンナ公園展望台
石垣島を一望できる場所です。
ブラタモリで取り上げていましたが、石垣島には標高500mほどの山があり、その麓には3段のサンゴ礁の段丘があります。
山から流れてきた泥や砂はこの段丘内に溜まって水を通しにくく豊かな土層を作りました。
島民は、その地を田んぼにして稲作をし暮らしてきました。
そんな歴史を感じながら見る風景もいいものですね。
川平湾(カビラ)
南西諸島で観た浜辺の景色ではここが一番ですね。
ここは、ご覧のようにエメラルドの海が大変素敵ですが、遊覧船に乗ってサンゴ礁を見ることもおすすめします。
サンゴは動物ですが、中でもここにあるような造礁性サンゴは褐虫藻(カッチュウそう)という藻を共生させており、褐虫藻が光合成したものを栄養にしています。
そのため、栄養が豊富なので、サンゴの成長が早く、大きなサンゴ礁を形成するのだそうです。
サンゴは光の届きやすい浅い場所に生息しています。
しかし、なんらかの原因で水深が深くなると褐虫藻が光合成できないので、サンゴが死んでしまいます。
その死骸が浜に堆積して、エメラルドの海と美しい白浜を形成しているのです。
それが、現在の川平湾の姿です。
なんだか、健気というか、愛おしいですね。
ちなみに、ここは流れが早いので遊泳禁止になっています。
平久保崎灯台
平久保崎灯台は石垣島の最北端に位置しています。
昭和40年に初点灯した現役の灯台です。
灯台は海面から70mほどの高さに設置されていますので、ご覧のように見晴らしがいいです。
灯台の下にはサンゴ礁の海が広がっています。
本来は、エメラルドグリーンの海とスカイブルーを楽しめるのですが、この時は残念ながら曇っていました。
こんな写真ですが、イメージを汲み取っていただければ。
吹通川マングローブ
(フキドウ)
平久保崎から少し南に吹通川があり、その河口にヒルギの群落、いわゆるマングローブの林があります。
干潮を狙っていけば、立派に伸びたヒルギの根の姿や、小さなカニたちが動き回るさまを楽しむことができます。
南の島めぐりで、マングローブは欠かせないですよね。
西表島めぐり
西表島は、人口2400人ほどですが、周囲290kmの大きな島です。
面積では沖縄県の中で沖縄本島に次ぐ大きさです。
動植物の多様性が認められ、2021年に奄美大島、徳之島、沖縄島北部と共に世界自然遺産に登録されています。
西表島は大きいので、移動は車になります。
「島でレンタカーを借りる」か、「タクシーで回る」か、「私が参加したようなツアーにする」かなどで、車なしでは無理です。
とはいえ、西表島は山がち(最大標高470m)で平地に乏しく、山や森林が海岸近くまで迫っているため、道路が行き渡っていません。
そのため、車で行ける範囲は限られます。また外周を一周できる道路もありません。
私は、石垣島からの現地1日ツアーに参加しました。前日にフラッと石垣港離島ターミナルの案内所に立ち寄り、良さそうなツアーを見つけて予約しました。
私が訪問したのは11月初旬、ややシーズンオフでしたので、なんとかなったのでしょう。
Netなどで事前に検討・予約していかれた方がベターです。
このツアーは、次のような内容でした。
- 仲間川のマングローブ・クルーズ
- 由布島水牛車
- 由布島植物園
日帰りでしたので、あまり多くを巡ることはできませんでしたが、まあこんなものかと。
もう一度、十分に計画して泊まりがけで行きたいと思います。
仲間川マングローブ
石垣島から西表島へフェリーで1時間弱ほどで到着し、ツアー手配の大型バスに乗り換え仲間川のクルーズ船乗り場へ向かいました。
そこからクルーズ船に乗って、川を登って行きました。
仲間川のマングローブ林は面積、そして構成する樹種ともに、日本最大規模です。
板状で有名な日本最大の「サキシマスオウノキ」なども生育しています。
日本でマングローブを見るなら”ここ”、といった場所です。
まさに原始の風景、私も大変気に入りました。
由布島水牛車
1時間ほどでクルーズを終えて、ツアーバスで由布島へ向かいました。
由布島は海岸から400mほどのところにある島ですが、橋がなく海を水牛車に乗って渡ります。
テレビなどで、海を渡る水牛車のシーンを見かけた方も多いと思います。
このあたりは、満潮でも水深1mくらいですので、ちょうど水牛車で行けるそうです。
移動中に三線を弾きながら島唄を歌ってくれました。
三線で島唄
由布島植物園
由布島は与那良川からの砂が堆積してできた低い小さな島です。
現在は観光に利用されている島ですが、かっては100人ほどが住んでいたとのこと。
稲作ができない竹富島や黒島の人たちは、船で西表島へ通って水田を開いていましたが、その頃に西表島内でマラリアが流行したため、感染を避けて由布島に仮の住まいを設けていました。
ここは、海に囲まれていますが、近くに川があるためか井戸を掘れば真水を得ることもできるそうで、生活するのに適していたのでしょう。
ただ、1969年のエルシー台風(昭和44年台風11号)によって島が壊滅的な被害を受けたため、大半の人が西表島に移りました。
しかしその後、残ったお爺が再び人々が島に戻ることを願い、由布島にヤシなど亜熱帯植物を植え続けました。それが、現在の植物園の元になっています。
低くて小さな島なので、歩いて1時間ほどで回れます。
ブーゲンビリア・ガーデン
竹富島めぐり
竹富島については、別のページで詳しくご紹介していますので、是非ともそちらをご覧ください。
沖縄の原風景”竹富島を描く”絵になる風景を探して「風景画の旅」
自作絵画
”石垣島と周辺の島々”
石垣島から戻って、4点の油絵を描きました。
西表島の作品
西表島で最も気に入った風景は仲間川のマングローブの森でしたので、画題に選びました。
F50号に油彩で描きました。
また、根や葉っぱなど、緻密に描くとキリがないので、やめどころの判断が難しいですね。
緑と赤紫は補色の関係にありますので、上半分と下半分を対比の関係にしています。
光を鳥に当てて、鳥に視点が行くようにしてみました。
全体に彩度が高いくて、きつい絵になっていないか心配です。
もう少し手を加えた方が良さそうですね。
仲間川マングローブの森 油絵F50号
石垣島の作品
石垣島での最大の魅力はやっぱり川平湾ですよね。
これはF3号というA4用紙くらいのサイズです。
あまりに美しいところは、写真以上の絵にするのはなかなか難しいです。
これも、海や砂浜がまだ気に入っていません。
川平湾 油絵F3号
竹富島の作品
こちらも竹富島編でご紹介しています。
そちらもご覧ください。
竹富島の民家❶ 油絵F4号
竹富島の民家❷ 油絵SM
最後に
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
風景画の旅、「石垣島と周辺の島々」編はいかがでしたでしょうか。
旅のきっかけになれば幸いです。
他にもたくさん投稿していますので、こちらから覗いてみてください。
Youtubeにも投稿
海外も含めて、いろんな「風景画の旅」をYoutubeにも投稿しています。
是非ともそちらも覗いてみてください。
これは「石垣島と西表島」編です。竹富島編もありますよ。