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油彩で花と街の風景を描いています

”絶景奄美を描く” 絵になる風景10選 奄美大島「風景画の旅」

”絶景奄美を描く”ため奄美を訪れ、アクリル画と油絵で風景画を描きました。

もう奄美へ行かれましたか?絵になる風景満載ですよ!

奄美は東洋のガラパゴスと言われるだけあって、自然、文化、歴史・全てが独特で魅力的です。

奄美大島と隣の加計呂麻島をご紹介します。

絵になる風景10選
”絶景奄美を描く”

私は関西空港からLCCで奄美へ行き、空港で小型車をレンタルして、名瀬のビジネスホテルに泊まりました。

風景画のための一人旅ですので、気軽でリーゾナブルなものです。

私が訪問したのはいずれも4月です。

5月と6月は梅雨の時期で雨が多いですし、夏の間には台風や猛暑の心配があります。

11月、12月初旬も良いですが、冬はどんよりとするようです。

天候には十分に配慮して訪れた方が良いようです。

私は、海に入ることもなく、ひたすら絵のモティーフを探して二つの島を回りました。

隅々まで回ろうとすると、最低でも4、5日は必要です。

ところで、私の旅は絵のモティーフを探す旅です。なので、観光写真のような風景にはあまり惹かれません。

絶景も好きですが、できれば何か心にピンとくるような風景を見つけたいのです。

旅の後、4枚の風景画を制作しました。

これらの風景と自作の風景画で構成して4本の動画を作成し、youtubeに投稿しています。

後述のグランfチャンネルでご覧いただけます。

  1. 新緑の奄美大島 「風景画の旅」
  2. 金作原原生 「風景画の旅」
  3. 加計呂麻島とガジュマル 「風景画の旅」
  4. 奄美おすすめ10選 奄美ー加計呂麻 「風景画の旅」

現地の観光地情報も添付しておきますね。

奄美大島の観光ガイド「のんびり奄美」
by  あまみ大島観光物産連盟

奄美大島の歴史と暮らし

私は奄美の歴史や暮らしを知って、ますますここが好きになりました。少し紹介させてください。

現在の奄美は穏やかな島ですが、過去の奄美は支配者が何度も変わって、島民たちは厳しい生活を余儀なくされました。

古くは平安時代末期に、「壇ノ浦の戦い」で敗れた平家の「平有森」が逃れて流れ着き、奄美大島や近隣の島々に城を建てたと伝わっています。

その後、「琉球王国」が奄美大島を武力で侵略し、平家に代わって支配するようになります。

江戸時代になると薩摩藩が奄美大島を支配下に収めます。

薩摩藩は島民にサトウキビの栽培(黒糖)を強制し、厳しい取り立てを行いました。

元々、奄美では良質の米を多く作ることができなかったことから、薩摩藩はサトウキビへの切り替えを求めました。

当時、黒糖は高値で取引されたため、薩摩藩の近代化に大きく貢献しました。

西郷隆盛も江戸末期にこの奄美で暮らし、地域に影響を残しています。

太平洋戦争後には沖縄同様、アメリカに支配されますが、1953年に日本に返還され、現在に至ります。

こんな波乱の歴史を知ると、風景を見る目も違ってきませんか?

奄美大島の豊かな自然

奄美には、海の美しさだけでなく、豊かな自然が残されています。それには、こんな理由があるようです。

奄美大島は日本列島の一部として、1000万年前には中国大陸の東のヘリにくっついていました。

その後、プレートの動きによって大陸、そして九州からも引き裂かれて、奄美大島などの島々ができます。

奄美大島にはかって大陸にいた生物が数多く残りました。

それは、暖流により温暖であったこと、島で天敵の流入がなかったこと、山あり谷ありの地形で開発が広がらなかったことが元になっています。

奄美固有の動物には、アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコなどがいます。クロウサギは現在のウサギの原型です。

以上のような豊かな自然が評価されて、世界自然遺産に登録されましたね。おめでとうございます

希少種の保護に取り組んでおられる関係各位の努力に敬意を評します。

魅力の風景美 奄美大島

それでは、私が惹かれた風景を順にご紹介いたします。

❶土盛海岸 

奄美の海岸はどこも美しいですが、ここはトップクラスの美しさです。

私は、奄美の浜ではここが最も気に入っています。手前から草原、砂浜、海、空と4段階の変化が美しいと感じました。

空港に近いため、大抵の方はここから奄美の旅をスタートすると思います。

まさに別世界への入り口ですね。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
土盛海岸

❷ソテツの群生地
・私のイチオシ

海辺に育つソテツの力強い姿に惹かれました。

江戸時代の奄美大島は、サトウキビ畑ばかりでした。薩摩藩は島民たちにサトウキビの栽培を強制し、厳しい税金を課していました。

そのため、住民は日々の食料の確保に難渋しました。そんな時に島民たちを救ったのが地域のシンボルとも言えるソテツでした。

島民たはソテツの実や幹からデンプンを取り、おかゆやお餅などに加工して栄養を確保してきました。

ただ、ソテツは毒を持っているので、食べるには面倒な毒抜き作業が必要です。また美味しいのかどうかは知りません。

こんな話を聞いてから、ソテツをみると何故か愛おしくなってきますね。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
ソテツ林

❸宮古崎

西郷隆盛が本当に訪問したのかどうかは知りませんが、大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで使われた場所です。

ガイドブックにも紹介されてなかったのですが、居酒屋でお店のおばちゃんと話している際に紹介されました。

派手な看板などなく、通りすぎてしまいそうな場所ですが、おすすめの場所です。

小さな駐車場があり、そこから20分くらい歩きます。

先端付近には高木はなく、笹のような植物で覆われています。

高波に洗われて急峻であり、まるで東山魁夷の障壁画の世界です。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
宮古崎

❹マングローブ原生林
・黒潮の森

国道58号線の直下にマングローブの森が広がります。水辺に育つマングローブの樹木も魅力ですが、国道からの眺めも素晴らしいです。

マングローブとは熱帯・亜熱帯における、汽水域(海水と淡水の境)の生き物の総称です。

木々の大半はメルヒギとオルヒギですが、これらは陸上の植物間の競争に負けて水際で生き抜く生態となったとのこと。

なんか、力強いというか、逞しいというか。

今度は、メルヒギとオルヒギを描いてみます。🤗

風景画の旅”絶景奄美を描く”
黒潮の森 マングローブ林

❺新緑の樹木
・私のイチオシ

こんな樹林があちこちで見られます。新緑の頃の樹林は特に美しいです。

台風などで枝が飛ばされて枯れたのでしょうか、林立する枯れ木の姿にも惹かれます。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
新緑の森

❻沖の岩

田中一村も絵にした岩です。

こんな岩が点在して、海の風景に変化を与えています。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
沖の岩

自作の風景画

「浜の風景」アクリル画

何枚かの写真を組み合わせて、架空の浜辺を描きました。

ヤシの木やヒカゲヘゴを手前に配置して遠近感を持たせ、湾内に巨石の島を配置しました。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
アクリル画 奄美大島の海岸

「新緑の森」アクリル画

新緑の岬の風景を描きました。個人的にはお気に入りの風景です。

厳しい自然の美しさが表現できていれば良いですが。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
アクリル画 新緑の森

金作原原生林
・固有種満載

金作原散策ツアー

金作原(キンサクバル)原生林は、希少植物や動物の保存区域であるため、入場が厳しく制限されています。

奄美群島認定エコツアーガイド(有料)」の方が同伴でないと入場できません。

また当区域への入場者数にも制限があります。

ガイド付きであっても車両の入場は同時間帯に10台までです。

実際、ガイドさんがいないとハブが怖いですしね。(笑)

散策しながら、ガイドさんが奄美固有種の植物をいくつか紹介してくれます。

お楽しみに。

私は、海外で良くベルトラの現地ツアーに参加していたので、事前にネットで下記のツアーに申し込みました。

ホテルまで送迎してもらえるので便利でした。

金作原原生林3時間トレッキングツアー
by VELTRA

風景画の旅”絶景奄美を描く”
金作原原生林

❼ヒカゲヘゴ
・私の超イチオシ

日本では最大のシダ植物です。

高さは最大で15mほどになリます。

2m以上にもなる大型の葉が見応えします。

金作原ではこのような大型のヒカゲヘゴをはじめ、さまざまな熱帯・亜熱帯植物に出会うことができます。

まさにジュラシックパークですね。

運が良ければ、固有種の鳥にも出会えます。

蛇の皮ような幹をしていますが、これは成長に伴って葉柄(葉の根本部分)が落ちた跡です。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
ヒカゲヘゴ

自作の風景画

「ヒカゲヘゴ」アクリル画 P20号

空を覆うヒカゲヘゴを描きました。

ブルーを使って現地で感じた不思議な感覚を表現してみました。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
アクリル画 ヒカゲヘゴ

魅力満載 加計呂麻島

加計呂麻フェリー

加計呂麻島には、奄美大島の古仁屋港から船で渡ります。

島内には瀬相(せそう)、生間(いけんま)の2つの港があり、車が乗せられるフェリーが交互に往復しています。

両方で 1日7便、所要時間は約20分です。

自動車を載せる場合には電話予約をしておいた方が良いでしょう。

加計呂麻島は結構広いので、短時間で回るには車が必要です。

行き帰りを別の港にすることも可能ですので、ドライブルートを考えてから予約すれば良いです。

このフェリーは頻繁に強風のために欠航するようなので要注意です。

そのため、私は天気予報を調べて、加計呂麻島優先で旅程を決めました。

帰ってこれなくなると困りますしね。

生間港でフェリーを待っていた時、やや大型の海亀がぷかぷか泳いでいるのを見かけました。

海亀が自然の中で泳ぐ姿を見たのは初めてでした。

竜宮伝説を作った人の気持ちが理解できたように感じました。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
加計呂麻島フェリー乗り場

フェリーかけろま

❽於斉のガジュマル
・私の超イチオシ

加計呂麻島で気に入ったのは、このガジュマルです。

他でも何度かガジュマルを見たことがありますが、於斉のガジュマルには惹きつけられました。

この木の下に入った時には鳥肌が立つような感覚がありました。

まさにパワースポットですね。

ガジュマルは「妖精の住む木」とも言われています。

ここは、映画「男はつらいよ」(寅さん)のロケ地でもあります。

帰宅後に油彩画F50号を制作しました。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
ガジュマル

❾デイゴの花
・私のイチオシ

デイゴの木もガジュマルに劣らず見栄えのする木です。

加計呂麻島にはデイゴ並木があり、ここも映画「男はつらいよ」(寅さん)のロケ地ですが、残念ながら4月にはまだ花が咲いていませんでした。

一方、島の南側ではこのように花が咲いていました。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
デイゴ

自作の風景画

「ガジュマル」油彩画 F50号

ガジュマルの木にハイビスカスや民家を配置して油彩で描きました。

ガジュマルの生命力を描けていれば良いのですが。

「さぬき市展2019年」に出品しました。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
油絵 ガジュマル F50号

田中一村記念美術館
・私の超イチオシ

島内に私の大好きな日本画家・田中一村の記念美術館があります。

晩年になって奄美に移り住み、奄美の自然を描き続けた画家です。

日本のゴーギャンとも言われております。

ひたすら自己の絵画を求め続けた、画家のストイックな生き方も作品に大きな魅力を加えています。

定期的に展示替えされるので、私は奄美へ行く度に訪問しています。

雨の日に行くように日程を調整すると良いかもしれません。

詳しくは、下記のページでご覧ください。

奄美の自然を鮮やかに 画家・田中一村 私のおすすめ
by グランF

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感想(4件)

 

 

➓アダンの実
・私のイチオシ

アダンの実は田中一村が良く絵にしたものです。

奄美の風景を象徴しているように感じています。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
田中一村美術館 アダンの実

便利な街 名瀬

奄美大島の最も大きな名瀬の街は、レストラン、居酒屋、スーパー、コンビニなどが揃っており、食事や買い物には全く不自由しません。

名瀬では何回か居酒屋に行きました。

地元の黒糖焼酎、豚足や島ラッキョウなど、普段食べれないものを楽しんできました。

豚足は焼いたものと、煮たものがあり、両方食べました。

個人的には焼いたものが好きです。豚足はコラーゲンたっぷりでおすすめです。

あおさの天ぷらも美味しかったですよ。

魚料理もありますが、今一つですね。

風景画の旅”絶景奄美を描く”
居酒屋にて豚足など食す

風景画の旅 最後に

鹿児島、沖縄方面の島は、旅先として大変人気がありますね。

数時間で都会からいきなり非日常空間に入れるので無理もありません。

私自身、コロナ以前には毎年どこかの島を訪れていました。

早く気軽に旅ができるようになってもらいたいものです。

他にもいろんなカテゴリーの投稿をしています。

ホーム画面からご確認ください。

 

Youtubeにも投稿

奄美のおすすめ10選をひとまとめにして動画にしました。

こちらでもざっと奄美を知ることができます。

他にもいっぱい投稿していますので、旅好き、絵画好きの方に是非ともご覧いただきたく。

グランFチャンネル「風景画の旅」

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沖縄の竹富島「風景画の旅」を下のページで紹介しています。

竹富島も大変素晴らしい島です。是非ともご覧ください。

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ABOUT US
グランFgranf1765
第二の人生に入り、軽い仕事をしながら、風景画を描いて過ごしています。現役の時に絵画を始めてから早10年以上になります。シニアや予備軍の方々に絵画の楽しみを知っていただき、人生の楽しみを共有できればとブログを始めました。