“日本の自然を描く展”、それは作品サイズが小型のF-10号以下と、大変参加しやすい公募展です。
しかも、あの有名な上野の森美術館に展示してもらえる、絵画を楽しむ人にとって嬉しい絵画展です。
私も2度出品しましたので、その際の情報や経験を書きました。
ご参考になれば幸いです。
上野の森美術館に出品
”日本の自然を描く展”
公募展のタイトルは「日本の自然の美を描く展」ですが、対象は「風景や風物、人物、静物など私たちの身近なもの」となっています。
入選作品を観てもうなづけます。そのため、多くの方に出品の機会があろうと思います。
絵画の腕が上がってきて、そろそろ多くの方にも作品を観てもらいたいと思っておられる方にオススメの公募展です。
私の経験を元に、ざっと当公募展について書きましたので、参考にしてください。
気軽に出品できる公募展
“日本の自然を描く展”
出品される方は各年の募集要領をご覧ください。
毎年やっていますので、今年間に合わなかった方は来年からの参考にしてください。
毎年3月初めに募集要領がwebに掲載されます。
募集要項を送付してもらうことがスタートですので、早めに確認してください。
作品サイズや画題・画材について
作品サイズと作品数
F-10号(額縁を含めて外寸51.5✖︎59cm)以下で2作品まで
画材と画題
日本画、油絵、水彩画、版画、和紙ちぎり絵、水墨画など課題部門と自由部門の2部門があります。
受賞のハードルは高そう?
約5000作品中、200作品、4%ほどが受賞されるようです。
冠賞:課題部門と自由部門の各々1点に賞状と記念品が贈られます
(上の森美術館賞、文部科学大臣賞など全9賞)
優秀賞:課題部門と自由部門の各30点前後に賞状が贈られます
佳作賞:課題部門と自由部門の各60点前後に賞状が贈られます
出品手数料はやや高い?
直接搬入;1点 12,000円 2点 15,000円
委託搬入;1点 15,500円 2点 18,500円(送料込み)
遠方からでも出品しやすい
申し込みをすると、アートボックス本体とアートボックス発送用の宅急便伝票が送られてきます。受け取る際に宅急便の方に出品手数料を支払う仕組みです。
アートボックスは、段ボールの箱で、ちょうどF-10号の作品2点が入る大きさです。ボックスには一応衝撃防止が施されていますので、私の場合は、額縁を付けた作品をほぼそのまま箱に入れています。
あとはヤマト運輸さんに集荷を依頼するか、集荷場へ持参するだけ。展覧会後に、作品の入ったアートボックスが自宅へ送られてきます。
出品手数料はやや高いですが、遠方の私には送料まで含んでいて、手間もかからないので、まあいいかっていう感じです。
展示は3ヶ所で
東京・上野、仙台、神戸の3ヶ所で期間を変えて展示されますので、お近くの展示場で観ることも可能です。
上野の森美術館
上野では入選した全作品が展示されます。ただし、作品数が多いので展示会の期間を区切り、この期間は氏名の「な行」と「は行」の方と言うように、展示替えされます。ホームページなどでご確認ください。
せんだいメディアテーク・ギャラリー(仙台市内)
冠賞、優秀賞の作品、東北地方在住作家の佳作賞、入選、無監査作品を展示します。
原田の森ギャラリー(神戸市内)
冠賞、優秀賞の作品、関西、四国、九州、沖縄と三重県在住作家の佳作賞、入選、無監査作品を展示します。
※追加手数料を払えば、例えば「関西の方が仙台へ出品する」ことも可能です。
入選しやすい公募展
(高い入選率)だけど!
第27回のことですが、応募作品数4599、入選数2775と言う数字を見つけました。2点応募する方も多いかと思いますので、かなり入選しやすい公募展と言えるでしょう。
ただ、実際に展覧会に行って観ますと、結構練られた力作が多く驚かされます。当然、一定のフルイはあるようです。
権威のある美術館での歴史ある公募展だけに、出品者が自ずからレベルアップしていったのでしょう。
最近は、コロナ下のためか応募数がかなり減っています。最近の様子は、別のページで詳しく書いていますので、そちらも覗いてください。
勉強になる展覧会
以下にほんの一部ですが、出品風景や気になった作品を載せました。
2018年に上野の森美術館にて
2019年原田の森ギャラリーにて
キリが無いのでこんなところにさせていただきますが、力作が多いと思いませんか。本当に良い勉強になります。
残念ながらコロナのために、2020年には展覧会に行くのを断念しました。
なお入選者には全入選作品をカラー掲載した図録の引換券が送られてきますので、会場にて交換してもらってください。
私も2回、出品・入選しました
2019年と2020年の2回、出品して入選しました。
それぞれ2点出品して1点ずつが選ばれています。余程の力作でない限り、こんな形になっているようです。
どんな絵が選ばれ易いか参考になればと思い、2点ともに下にあげています。ご判断についてはお任せします。🤗
展覧会場で他作品と並べられると、自分の課題がよくわかります。これからもがんばります。😂
入選作品にちなんだ『風景画の旅』を動画にしていますので、こちらもご覧になってみてください。周辺の風景を併せてご覧いただけます。
追記 第34回では佳作賞を受賞
この後、第34回では佳作賞を受賞できました。別のページで取り上げていますので、そちらもご覧ください。
他の公募展の様子もご紹介しています。覗いてみてください。
他にもいろんなカテゴリーの投稿をしています。
ホーム画面からご確認ください。