日本の”自然の風景を描く”と題し、私の風景画作品をまとめました。
油彩、アクリル、水彩画で構成しています。
日本の美しさは、四季によって移り変る自然、そして南北に延びる列島の多種多様な自然の風景に代表されます。
そんな自然の風景を絵で表現しました。
稚拙ですが、自作絵画をご覧いただくと光栄です。
「福家佳則」風景画作品集
日本の”自然の風景を描く”
日本列島・全県巡りをした時の写真をもとに、風景画を描いています。
ところで私は、2年間アフリカのアルジェリアで勤務した経験があります。
滞在地は、土漠(土の砂漠)地帯であったため、草でさえほとんど生えず、しかも草にはたいていトゲがありました。
放牧されている牛たちは、そんな草を食べられないので残していました。だから牛たちはガリガリに痩せていました。
当然、樹木は限られた場所にしか育っていません。
そんな自然環境でしたので、アルジェリア在籍中は日本の自然が恋しくて仕方なく、時々、水彩で日本の自然の風景を描いていました。
日本には鉱物資源が少ないですが、こんな素晴らしい日本の自然資源があります。
大事に残したいですね。
風景画作品
日本の”自然の風景を描く”
ここでは、次の場所を取り上げました。
- 北海道 富良野・美瑛
- 岡山県 備中松山城
- 香川県 出釈迦寺 奥の院
- 愛媛県 新宮あじさいの里
- 鹿児島県 奄美大島
南の島の風景については、あらためて別の機会に紹介させていただきます。
北海道 富良野・美瑛
北海道には仕事を兼ねて何度も訪れています。
長期の旅ではありませんが、チョコチョコとほぼ北海道全域を回っています。
北海道には魅力的な場所が満載ですが、私は富良野・美瑛近辺が最も気に入っています。
特に、春先や秋口の、山に雪がかぶった風景は、雪の白と大地の草や木々の色が調和して大変美しいです。
「大雪山」 油絵F30
春先の富良野から大雪山を望む風景です。
アクリル絵の具で描いてあったものを油絵の具で仕上げました。
当時の私は、展覧会などで見かける油絵の重厚感に魅せられて、油絵を始めたばかりでした。
Netで調べると、「アクリル画に油絵の具で上描きするのは全く問題なく、わざわざアクリル絵の具で下描きをして油絵の具で仕上げる画家もいる」とありましたので、早速練習をかねてトライした次第です。
「白金青い池・美瑛」 アクリル画
当地は、エメラルドグリーンの水面とそこに立つ枯れた木々で有名です。
とは言え、そんな風景ではなく、白樺林の小径を絵にしました。
実は、この直ぐ右手が水辺なのです。
アクリル絵の具で描いた小作品です。
「富良野・美瑛」 水彩画
富良野・美瑛の高台からの風景です。
水彩画で描いた初期の作品です。これもアルジェリア在籍中に描いたものです。
富良野は倉本聰のドラマ「北の大地」のロケ地です。私も大好きなドラマです。
富良野を巡る時には、自然と”さだまさし”さんの「らーらーららららーらーら」というメロディーが聞こえてきます。
まだの方は是非ともドラマを一度ご覧ください。
岡山県・備中松山城
ここの石垣を大変気に入っています。
この城は標高400m付近に立つ山城です。
自然の岩盤を生かして築いた高い石垣が、荒々しくて、美しいです。
新緑が石垣の力強さを引き立てているように感じ、絵にしました。
アクリル絵の具で水彩紙に描きました。
香川県・出釈迦寺奥の院
ここは四国88か所の第73番札所です。香川県善通寺市にあります。
この絵は本堂からさらに登ったところにある「奥の院」付近の風景です。
本堂から奥の院までは大変キツイ山道ですが、苦労のかいあって紅葉の時期に素敵な風景に出合えました。
この作品は善通寺市をテーマにした公募展に向けて油彩で制作したものです。
展覧会の後で加筆しました。
愛媛県・新宮あじさいの里
ここは山間の斜面4haに約2万本の紫陽花が咲く場所です。
山の樹木とカラフルな花々の対比が大変魅力です。この直下には川が流れており、自然を満喫できます。そのため開花時期には多くの人が訪れるところです。
この絵はアクリル絵の具で描きました。
実は、私は花そのものを描くのにはあまり興味が沸きません。
しかし、自然に咲く花々を描くのは好きで結構描いています。多分、風景に色のアクセントが欲しいからでしょう。これもそんな風景ですね。
また、紫陽花を描きたいです。
鹿児島県・奄美大島
奄美大島は日本のガラパゴスともいわれ、ご存じの通り2021年に世界自然遺産に登録されました。
これまでに幾つかの南の島々を訪れていますが、個人的にはここが最も気に入っています。
それは、次のような理由からでしょう。
- 独特な島誕生の経緯によって、太古の動食物が生存している
- 温暖多雨な気候、台風などの厳しい気象によってできた、得意な自然がある
- 島はかって薩摩藩の圧政下にあり、苦難の歴史を待つ
- 南方の特異な文化を持つ
- 日本画家・田中一村が終の棲家として、すばらしい作品を遺した場所
など、さまざまな魅力に溢れています。
「新緑の木々・奄美」 アクリル画
奄美大島では、春先の新緑が大変鮮やかです。
4月に島めぐりをした時の、お気に入りの風景をモティーフに選びました。
アクリル絵の具で描いた小作品です。
「金作原原生林・ヒカゲヒゴ」 アクリル画P20
金作原原生林は厳しく管理・保護されている森です。
観光客が勝手に入ることはできません。それだけに、手付かずの自然が残されています。
ヒカゲヘゴは日本最大のシダ植物です。
ヒカゲヘゴが空を覆い尽くす様に大変惹かれました。
アクリル絵の具で描いた作品です。
最後に
いかがでしょうか。
最近は、LCCがあるため、どこにでもリーゾナブルに行けるようになりました。ご紹介した中で、気になった場所がありましたら是非とも訪れてください。
なお、これらの場所の風景と自作絵画を動画にして、Youtubeに投稿しています。
Yotubeのほうが画質が良いので、できたら以下のチャンネルを覗いてみてください。
また、他にも自作絵画を紹介したページを作っています。是非とも、そちらもご覧ください。