”絵画上達のサクセスストーリー”と題して、初心者から画家への道筋を書きました。
「絵が上手くなりたいけど、どう学び、歩めば良いのかわからない」
初心者の方、こんな悩みをお持ちでは?
どうすれは画家のようになれるのでしょうか?
プロの意見を参考にまとめました。
絵画上達のサクセスストーリーとは
絵の初心者の皆様、こんな思いを持っていませんか?
- プロのように上手くなりたい
- SNSなどで知ってもらい、たくさん”いいね”をもらいたい
- 公募展に出して、入選したり入賞したい
- できるなら個展で作品を買ってもらえるようになりたい
とは言え、初心者には「どのように絵に取り組んでいったら良いのか」がわかりません。
やむなく手探りな状態で進めていると思います。
プロの画家さんの意見を参考にしながら、「絵が上達するための注意点やストーリー」について、まとめました。
参考になれば幸いです。
絵が上達するための注意点や歩み方
やりたいことがありすぎる、器用貧乏はだめ!
絵だけでなく音楽やダンスやゴルフもと、多趣味な方がおられます。
いろんなことができる方は素敵ですが、絵の上達という観点ではどうなのでしょう?
話は変わりますが、会社時代にこんな知り合いがおられました。
その方は、なんでも卒なくこなされるのですが、残念ながら突出するものがなかったため、いつも都合よく使われていたように思います。
何か秀でるものがあると、「上司は、このコマはここだ!と考え」、部下に特別なチャンスを与えます。
そして、部下はその機会を生かしてさらに成長します。
絵描きの場合はどうでしょう。
何かに秀でていると、その作家を理解しやすくなります。
例えば、作品を見る際に「この画家はこういう画家なんだ」というふうに!
その結果、同じ嗜好のファンができたり、場合によっては大きなチャンスにも恵まれのです。
私は、画家はファンに育てられると思っています。
さらに「一芸に秀でる者は多芸に通ず」という言葉があります。
何か一つの道に秀でるものは、他の道でも秀でるようになるという意味ですね。
一つの分野で突き抜けるまで修行を積むと、極めるコツをつかむとようです。
絵画でも器用貧乏はダメです。
1つのことにじっくりと取り組むべき
1つのことにじっくりと取り組まないと、こんなことになります。
- 技術が身につかない
- クオリティが上がらない
当然ですね。
絵画の良し悪しは、画家が持つ個性やセンスによるものと捉えられがちですが、実は大半の部分が職人技で成り立っています。
ある売れっ子画家さんは、「自分の絵の描き方を手順化しており、頭を使わずに流れに沿って描いている」と語っていました。
ここだけを捉えると職人ですね。
ただし、描き始めるまでの絵の構想段階では十分に頭を使うようです。
普通、職人さんは年月をかけて、見たり聞いて学び、繰り返し、失敗しながら成長して行きます。
絵画も全く同じです。
そういった修行の段階で自分の個性に気づき、それを深く追求することで、個性が際立っていくのです。
チャレンジならいろいろやっても良い
『安易に次の刺激に飛びつくこと』と、『いろんなことにチャレンジすること』とは全く違います。
実は私自身、水彩からアクリル、油彩へと画材を変えてきました。
僭越ですが、それは「自分の求める絵を探す旅」であったと前向きに捉えています。
絵画人生、遠回りも必要と思います。お金もかかりましたが😂。
ただし意味のある遠回りにしたいですね。
なんでも描ける必要はない
どんなモティーフ、技法、材料でも、どんなサイズの絵でも描けるという風に、オールマイテイである必要はありません。
自分が描きたい絵を描くのに必要な技術があれば、それで良いのです。
中には、なんでも描けるという方もおられます。
しかし、一方で自分が描きたいものがわからないという悩みと闘っている方もおられるようです。
まず、「どんなモテーフを、どんな感じ・イメージに描きたいのか」を知ることが大事です。
それには、とにかくたくさんの絵を見ることです。
都会の方なら足繁く美術館やギャラリーに通うこともできるでしょう。
ただ、そんなことをしなくても今ならSNSなどでたくさんの絵を観ることができます。
例えば、Instagramでキーワード検索すると、プロからアマチュア、過去作品から現代作品まで、たくさんの絵が投稿されています。
好みの絵をスクリーンショットして保存することもできます。
私は先生から毎日300作品を見るように指導されました。なかなか困難ですが🤗
とにかくいろんな絵を見て、自分が描きたいものを見つけましょう。
モティーフに必要な技術を学ぶ
モティーフには人物、風景、静物、動物、抽象画などがあります。
風景でも、海の風景、街の風景、花のある風景など様々です。
基本的には、自分が描きたい絵に必要な技術を身につける必要があります。
大雑把に言うと、こんなことです。
- 人物画には、生命とか感情の表現力が重要です
- 風景画には、遠近感とか空気感(時間、季節、天候など)の表現力が重要です
- 静物画には、立体感とか存在感の表現力が重要です。
- 動物画には、動物の特徴を捉えた表現力が重要です。
デフォルメした絵であっても、これらが抜けていると、子供が描いた絵のようになってしまいます。(わざと描かない場合は別として)
絵の雰囲気にあった画材や技法にする
画材には、鉛筆、色鉛筆、パステル、水彩、アクリル、油彩、日本画など、現在は、どれでも自由に選べるので困ってしまいます。
要は、自分が表現したいものに向いている画材を選んで、コントロールする技術を身につけることです。
簡単に言うとこんな感じです。
- 色鉛筆、パステル、水彩は、やや白っぽく淡い表現に向いています
- アクリルは、色あざやかでクリアな、またマットな表現に向いています
- 油彩は、凛とした重厚な表現に向いています
- 日本画は、優しく繊細な表現に向いています
大雑把な言い方ですが、当たらずとも遠からずです。
画材を選ぶ時の参考まで!
基本から技法を学ぶ
モティーフと画材が決まったら、あとは描き方(技法)ですね。
私は、きちんと基礎から学ばれることをおすすめします。
もちろん、絵をやりながらで結構です。
その方が理解力が増すはずです。
勉強するには、オンライン講座などで、「画材や描き方について基礎から教えてくれるところ」を選ぶと良いでしょう。
リアルな絵画教室では、通常「先生が時々回ってきて修正してくれるだけ」なので、絵画の基本について学べません。
私は、『黒沼大泰さん』や、『岡部良太郎さん』の講座で学びました。
最近はいろんな方がオンライン講座を開いていますので、覗いてください。
自分の狙いにあった講座を選ぶといいです。
一歩上を目指すには
一歩上を目指すには、次のようなことも勉強する必要があります。
これらを知ると格段に作品が引き立ってきます。
- 色彩の対比や調和による表現
- 光と陰影の表現
- 視線誘導を配慮した構図
- 絵にあった支持体や下地の選定
かなり高度になってきますが、ここまで来るとかなり狙った絵の形に近づいてきたはずです。
自信もできてくるようになります。
さらにもう一歩上を目指すには
自信を持って絵を描けるようになり、知人などから評価されると、「勝ちパターンの絵」にしがみつきがちです。
無益な冒険をしたくないですしね。
例えば、猫の絵が気に入られて、猫ばかり同じように描いていたり。
しかし安全策ばかりにしがみついていると、さらなる成長はありません。
プロの画家がこのように指導してくれました。
- 自分にとっての絵の型(モティーフや技法)を常に3つくらい用意します
4つ、5つは多すぎるようです - この3つの絵の型のクオリティーを上げる努力をします
- 新しい型が生まれたら、古い型を引退させます
あまり型が多いと作品を観る側にとっては、この画家は「何をしたいのだろう」、「ただの娯楽かな」と軽く見做される恐れがあるようです。
また、「ブラッシュアップしていくことで、ファンが画家の成長を汲み取ってくれる」ため、画家をさらなる成長へと導きます。
ここまで来ると、そんな素敵な楽しみも味わえるようになります。
私にも、数少ないながらそんなファンがいてくれます。
感謝、感謝です。
最後に
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
お役に立てれば幸いです?
正直言って私自身も修行中の身です。
なので、このページはプロの画家さんの話をもとに、自身の経験を交えてまとめたものです。
皆様と悩みを共有しつつ、少しでも向上したいものです。
初心者に向けて、他にも「絵が上手くなるポイント」について取り上げています。こちらから確認してください。
また、いろんなカテゴリーのページがありますので、ホーム画面にも是非ともお立ち寄りください。
Youtubeにも投稿
「風景画の旅」と言うテーマで、国内外の風景と自作絵画を動画にして紹介しています。
お気に入りのモティーフが見つかるかも!