私はこのバラの庭をなぜ絵にしたのか
グリザイユ技法でバラの庭を描きました。
たくさんの花の風景を描いてきた私ですが、実はバラ園を描いたことがなかったです。
しかし、この庭では本当に描きたいと思いました。
なぜそう思い、どんな風に描いて、どう仕上げたのか!
この絵が生まれるまでを振り返ります。
この絵が生まれるまで バラの庭
私は、風景画を描いています。
花のある風景と街の風景の2種類です。
花と言っても、花瓶に生けた花とか、植木鉢やポットで咲く花ではありません。
あくまでも、大地に咲いている花を描いています。
多分、風雨にさらされて生き延びた生命力を感じるからでしょう。
今回は、そんな花の中でも特に印象に残った「バラの庭」をご紹介させてもらいます。

バラの庭との出会い
この庭との不思議なご縁についてお話しさせてください。
実は、私の母が10年ほど前に亡くなりました。
それ以来、我が家に仏壇を設けて、折に触れお寺さんにお経をあげにきてもらっています。
ちなみに我が家は浄土真宗です。
いつも同じお坊さんなので、お経の中休みの際に話をします。
その際にお坊さんと、私の『過去の仕事』や『現在の絵の活動』について話す時があります。
そんなとき、お坊さんから「寺の檀家さんが自宅でバラを育てていて、庭が素晴らしい。絵のモティーフになるのでは!良かったら案内しますよ。」と提案してくれました。
しかし正直にいうと、私は公園などで見かけたバラ園に感動したことがなかったのです。
バラ自体は好きな花ですが、これまで絵にしようとは思いませんでした。
なので、少し逡巡していたのですが、「せっかくの機会ですので」と案内をお願いしました。
どこに感動したのか
初めは、庭に乱雑にバラが植えられているように見えました。
その風景は、これまでに見てきたバラ園とは全く違っていました。
バラ園では通常1種類(色も含め)ずつが整然と植えられています。
ところが、ここの庭では、さまざまな色や種類が所狭しと密集して、あちこちに植えられていました。
その風景を見ながら、庭の主さんと立ち話をしました。
この方は、私よりも少しご年配の方。もう数十年にわたって、ここでバラを育てているとのこと。今はすっかり第二の人生の楽しみになっているとおっしゃっていました。
現役時代の話など、取りとめのない話をしながら、一緒に庭を巡っているうちに気づいたのです。
「ひとつひとつの花に、育てた人の季節が宿っている。」と!
「さぞかし、一輪ごとに季節を重ね、一輪ごとに想いを重ねてこられたはず。
一見、乱雑に見えるけど、主さんの思いがこめられ、また試行錯誤の結果でもあるのだろう」と。
ここには、紫色のバラを植えよう!
今年の花は綺麗に育った!出来が悪い!
あそこは、剪定した方が良かった!
今の姿は、主さんが何十年とそんな行為を繰り返した結果なのです。
庭を巡るうちに本当に花々を愛おしく思えました。
きっと絵にしようと思いながら、丁寧にお礼をして帰宅した次第です。
こんな順で描きました
先ほどの通り、丹精込めて育てられた花々は、光の中で溶け合いながら、それぞれの物語を咲かせていました。
私は、花を見ていたのではなく、花を育てた人の時間を見ていたのかもしれません。そんな思いで庭を描かせてもらいました。
私の描き方は、こんな手順で進めます。
まず、木製のパネルにミューグラウンドで下塗りしています下塗りに綿布を挟んで下地を補強しています。
また、下地の表面にランダムに凹凸をつけて、霞んだイメージを出すようにしています。
その上に油彩で”グリザイユ技法”のように描いています。
また卵を使ったテンペラホワイトとの混合技法で、柔らかいイメージに仕上げています。
発色の良い特殊な絵の具を使っているので、鮮やかに感じてもらえるはずです。
光を感じてもらえるよう、一部に箔を粉にして散らしています。
1最初はモノクロで表現![]() |
2青色のローラがけ![]() |
3少し色をつけ始める![]() |
4段々と植物らしく![]() |
5バラの花を白で![]() |
6バラにやっと色が![]() |
その後も、何層か色を重ね、丁寧に仕上げていきました。
いかがでしょうか。
作品紹介
F3サイズは、どんなお部屋にもフィットしやすい大きさです。
よかったら、ご自宅に、また新築祝いや記念日などのプレゼントとしてご利用ください。
この作品が、お部屋に彩りと安らぎをもたらせてくれることを心より願っています。
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この作品は、自分のwebショップ「Fukei Art」と阪急・阪神のE&Cサイト「アートリエ」に展示しています。良かったら、お立ち寄りください。
最後に
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
私は、個展やグループ展で活動している画家です。
花と街の風景画を描いています。
絵を初めて、すでに15年ほどになります。
個展やweb展示を通じて、50作品ほどをお求めいただいています。
絵をお部屋に飾ってもらって楽しんでもらうことが、何よりもの喜びです。
なかなか思い通りに描けず悩むこともありますが、「モノつくりの喜び」を大事にして絵を続けていきたいと思っています。
こちらからホーム画面ものぞいてください。
動画でも配信
YoutubeやTiktokでも絵について配信をしています
この作品も投稿しています。



































