”obによる絵画展”に参加しました。
退職後に何かやられてますか?
私が以前働いていた会社では、年に1回、ob会主催の絵画展があり、私も4回目の参加です。
出品者には絵の先生や、各種絵画展で活躍する方もおり、皆さん生きがいを持って活動する人たちです。
いつも元気とやる気をもらっています。
ob会による絵画展に参加して
/鹿島建設・関西鹿和会
本絵画展は、いつものように関西支店の応接があるフロアで開催されました。
実は、コロナの影響で3年ぶりの開催となりました。
しかし出品数は、今回もほぼ例年と同様の数でした。
本展覧会は第29回ということで、伝統行事になっているようです。
関西鹿和会のob絵画展とは
関西鹿和会とは、鹿島建設株式会社・関西支店のobの緩やかな集まりです。
絵画の他にも、写真や書道、旅行やゴルフなどの会もあります。
支店勤務者を分類すると、主に建築系と土木系、そして事務系と機械系になります。
絵画をやっている人は建築系が多く、写真や書道は土木系が多いようです。
面白いですね。さる先輩が書道の大家だったことを知り、驚いたことがありました。
私は土木系ですが絵画をやっています。
第29回絵画展の出品作
今回は14名が参加し、32作品が展示されました。
全ての作品を載せることはできませんので、好みの風景画などを中心にご紹介します。
作品「城と桜」、「ヨークの街角」油絵 福家佳則
すみませんが、先に私の作品から。
どちらもF4サイズの油絵で、最近の代表作です。
しばらくこんな絵を描いていくつもりです。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2403.jpeg)
作品「WORK 1,2,3」 谷口勇さん
谷口さんは私の知るかぎり、こういった抽象画を描かれています。
2年ほどお会いしないうちに、お体が少し弱っておられるように見受けました。
とは言え絵の方はご覧のように元気です。
どれがお好みですか?私は、なんとなく右端の絵が好きです。
同系色でまとめて落ち着いた絵になっています。また、中央に具象で描いた手がなまめかしく、不思議な印象を醸しています。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2410.jpeg)
作品「ヴェネティアの冬」「裏窓の風景」 市原哲比古さん
たぶん初出品された方だと思います。
私と同じように、ヨーロッパの風景を描かれていて親しみをもてました。
作品「ヴェネティアの冬」では、モノトーンで遠近やスケール感を出しています。
いいですね!
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2401.jpeg)
作品「ガクアジサイ」「ブドウ」 角南貴義さん
水彩であったと思いますが、緻密な表現に惹かれます。
写真では見えませんが、葉脈が一本ずつ丁寧に描かれています。
遠近感、立体感、光と陰影の表現もすばらしいですね。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2397.jpeg)
作品「苗名の滝」水彩画 川端秀久さん
苗名の滝は長野県信濃町と新潟県妙高市との境にある滝ですね。
日本の滝百選の一つだそうです。
岩場を寒色系の紫と青で描いており、中間色の緑との対比が印象深いです。
滝の水しぶきの表現も見事で画面に動きや音が感じられます。
余計なものをそぎ取った力作です。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2396.jpeg)
作品「りんごとポトス」水彩画 川端秀久さん
このリアル感に惹かれませんか?
アクリル絵の具で描いたような絵です。
葉っぱのみどりとリンゴの赤は反対色なので、暖色系のリンゴが余計に浮き上がって見えます。
花瓶の質感もお見事!
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2399.jpeg)
作品「唐津くんち」切り絵 岡部弘さん
この方は切り絵作家です。
前回は確か有名絵画を模写した切り絵だったと思います。
今回は、唐津くんち。佐賀県唐津神社の秋祭りの光景を切り絵にされていました。
足の並びや角度が画面に動きを与えています。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2408.jpeg)
作品「47年分の年賀状」木版画 栗田哲昭さん
栗田さんは木版画で作った47年分の年賀状を展示されていました。
版木も下に展示してありましたが、見事な彫りっぷりで、かなりの腕かと。
「木が硬いので彫るのが大変」とおっしゃっていました。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2406−2.jpeg)
能面「蛙」「長霊べし見」 川井郁司さん
プロの能面作家です。
川井さんの能面は実際に行事で使われています。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2402.jpeg)
作品「カレンダー」 南悦子さん
この方は掛け軸3点とこのカレンダーを展示されていました。
ページをめくるのが楽しみな絵ばかりです。
確か、以前は手作りの傘を出品されていました。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2412.jpeg)
最後に
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
いろんな方がおられるでしょう!プロやプロ級になっておられる方もおられて素晴らしいです。
ところで話は変わりますが、
尊敬する会社の先輩「田中輝彦さん」が、エッセイ集「よしなしこと」で次のように語っていました。
この本は、80歳に至るまでの貴重な体験をエッセイ集としてまとめたものです。
田中さんは現在の自分の立場を「56kmの六甲全山縦走・最後の長い下りの道」に例えて、こんなふうに語っています。
「もう登りはないが、下りはそれなりに足にこたえるので無理はできない。急ぐと転ぶ。でもこれからは下り坂であっても前に進まなければならない。それが満足できるものであってもそうでなくても」
田中さんは、現役時代は会社幹部として、また神戸大学の客員講師や本の執筆でも活躍し、退職後も陶芸や海外ボランティア、執筆などを続けてこられた方です。
この言葉は、まさに田中さんならでは含蓄ある言葉です。
余談ですが、私も40歳代半ばに六甲縦走の催しに参加したことがあります。朝6時に須磨浦を出発、私はなんと夜10時に宝塚に到着しました。(早い人は15時頃到着)
最後の長くキツイ下りでは、真っ暗い山道をヘッドライトをつけて一人で歩きました。
体はくたくた、足を引きずりながら、ただただ何とか歩き切った感慨を噛みしめながらゴールに向かいました。
![”obによる絵画展”](https://fukutoraku.com/wp-content/uploads/2022/09/IMG_2422.jpeg)
この六甲全山縦走は、神戸市が毎年主催している催しです。体力に自信がある方は是非とも。
そろそろ、私も下りに向かいつつある年齢です。
このお言葉を噛みしめながら、時には皆さんに元気をもらいながら、できるだけ長く絵画を続けていきたいと思う今日この頃です。
人生100年時代、田中さんにはこれからも無理なき範囲で登りも楽しんでいただきたいものです。
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価格:1,100円 |
話は変わりますが、哲学者の三木清さんが代表作「人生論ノート」の中で”幸福と絵画”について語っています。
第二の人生でこれから絵画を始める方に次のページをおすすめします。
これもオススメですよ。
Youtubeにも投稿
「風景画の旅」と言うテーマで、国内外の風景と自作絵画を動画にしてご紹介しています。
こちらもお立ち寄りください。お気に入りのモティーフが見つかるかも!